【新規参入屋台5期生vol.2】若者の手で受け継ぐ屋台文化
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第5回屋台公募で選ばれた屋台6軒が、2025年4月から順次オープンしています。
前回紹介した4月にオープンした4軒に続いて、今回は6月にBiVi福岡前にオープンした新規屋台をご紹介します。
【前回紹介記事】
https://yokanavi.com/features/274223
学生時代の仲間同士が繋ぐ「博多屋台 にのつぎ」
6月に渡辺通りのBiVi福岡前にオープンした「博多屋台 にのつぎ」。
若き店主 藤 康太郎さんが大学生時代の仲間である城谷 郁也さんと日々、福岡の街を屋台文化で盛り上げています。
26歳という若さで屋台をオープンさせた店主の藤さんにその経緯を伺った。
「大学在学中から福岡の屋台でアルバイトをしていたんです。卒業後は東京の広告代理店に就職した後、福岡に戻ることを決めました。いくつものと縁とタイミングが重なって、『にのつぎ』を開くことができました」と語ってくれました。

店主の藤 康太郎さん(左)と城谷 郁也さん(右)
現在の「博多屋台 にのつぎ」で使用している屋台本体は、かつて中洲で営業されていた「屋台もり」の店主から譲り受けたもの。藤さん自ら修理や改装を行い、自身の新たな屋台として再出発させたそうです。
「学生時代から福岡の屋台文化に触れてきた経験と、先輩方から受け継いだ想いを大切にして、屋台を盛り上げていきたいなと思います」と、藤さんが語りました。
フレンドリーな人柄に惹かれ、お客さんと会話が自然と弾む空間。
レトロポップな赤い暖簾が印象的ですが、「にのつぎ」の店名の由来とは?
「日々、色んなことがあると思うけどネガティブなことは”にのつぎ”にして、シンプルに屋台を楽しんで欲しいなと思い、店名に決めました」。
まず味わってほしいのは、看板メニューの自家製シュウマイ。
ひと口頬張ればぎゅっと詰まった肉の旨みとジューシーさに驚かされます。豚の肩肉をブレンドした餡は、食べ応え抜群で満足度も高い一品。口の中でゴロッとした肉の塊がほぐれ、甘味のある肉汁がじんわりと広がります。

肉々焼売(3ケ)700円。(*全て取材時のメニューです。)
九州産の和牛もつを贅沢に使った「和牛もつ煮込み」は、甘辛い出汁がじっくりと染み込み、もつ特有のぷるっとした食感が楽しめる福岡らしい一品。
ふんわり焼き上げた卵に明太子をたっぷり包み込んだ「明太だし巻きたまご」は、卵のやさしい甘みと出汁のうま味、明太子のほどよい辛みが重なり、思わず笑みが笑みがこぼれるおいしさです。

(左)和牛もつ煮込み 800円。 (右)明太だし巻きたまご 800円。

肉あんかけチャーハン 1,000円
〆におすすめの「肉あんかけチャーハン」は、やわらかいとろみがクセになる味。チャーハンと豚肉、あんかけのバランスが絶妙でリピーターが多いのも納得です。
「軽く一杯お酒を楽しみたい方向けのつまみメニューから、しっかり食事を楽しみたい方まで幅広い料理をご用意していますので、気軽に立ち寄ってください。地元の若い方と観光客が自然とこの屋台で交流して楽しい時間を過ごしてくれるとうれしいですね」と、話してくれました。
取材中も次々とお客さんが訪れ、店主と同世代の若い方々が笑顔で食事を楽しむ姿が印象的でした。
屋台に行き慣れていない人や初めて訪れる方でも立ち寄りやすい、明るくフレンドリーな雰囲気が魅力で、和気藹々とした雰囲気が流れていました。

博多屋台 にのつぎ
Instagram:@ninotsugi_fuk
住所:福岡市中央区渡辺通4丁目1番 BiVi福岡前
営業:18:30~24:00
定休日:不定休
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