博多の夏と言えば「博多祇園山笠」は見逃せない!事前にチェックしておきたい山笠の日程・見どころ・コースをご紹介
2017年1月25日博多祇園山笠は、700年以上続く櫛田神社の奉納神事で、博多を代表するお祭り。2016年12月には、「山・鉾・屋台行事」として、ユネスコ無形文化遺産に登録されています。このお祭りでは、櫛田神社を拠点として、7月1日から15日までの15日間にわたり様々な行事が展開されます。ここでは、博多祇園山笠の日程・見どころ・コースについてご紹介します!
7月1日
◆飾り山笠公開
7月1日より7月14日深夜まで博多の街(一部近隣)14ヶ所に高さ10数メートルの「飾り山笠」がお目見えします。櫛田神社では翌年5月まで公開しています。
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櫛田神社境内の「飾り山笠」
◆当番町お汐井取り(おしおいとり)
各流(ながれ)の当番町が筥崎宮(はこざきぐう)の箱崎浜まで清めの真砂を取りに行きます。
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各流の当番町でのお汐井取りの様子
7月9日
◆お汐井取り[開催時間:午後5:30~]
各流の舁き手が揃って「オッショイ、オッショイ」の掛け声とともに、午後6時過ぎから7時にかけて箱崎浜に到着。沈む夕日に柏手を打ち安全を祈願して、清めのお汐井(海砂)を持ち帰ります。帰りは筥崎宮、櫛田神社に参拝します。
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「オッショイ、オッショイ」の掛け声で箱崎浜へ
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夕日に向かって柏手を打ち安全を祈願
7月10日
◆流舁き(ながれがき)[舁出時刻:午後4:00~午後6:00]
「静」の飾り山から「動」の舁き山笠へ。この日を境に「舁き山笠」がそれぞれの流の区域内を廻り始めます。舁出時刻は流れによって異なりますが、見どころは各流の山小屋付近です。
7月11日
◆朝山(あさやま)[早朝]
「祝儀山」とも呼ばれ、長年、町に貢献した功労者が台上がりします。舁出時刻は早朝5時から6時ごろ。見どころは各流の山小屋付近です(7月10日の山小屋MAPを参照してください)。
◆他流舁き(たながれがき)[夕方]※大黒流、東流、中洲流、千代流のみ
自らの流の区域外に出て、山笠を舁くことからこう呼ばれています。舁出時刻は午後3時から5時30分ごろです。見どころは各流の山小屋付近です(7月10日の山小屋MAPを参照してください)。
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東流れの他流舁きでは、JR博多駅の博多口駅前広場に舁き入れ、「博多祝い唄」を唱和します
7月12日
◆追い山ならし[開催時間:午後3:59~]
午後3時59分、一番山笠が櫛田入りし、約4キロ先にある奈良屋町の廻り止めを目指します。7月15日の「追山笠」に向けた予行練習ですが、時間と距離以外は本番さながら。
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櫛田入りの様子
7月13日
◆集団山見せ[開催時間:午後3:30~]
「舁き山笠」が那珂川を渡って福岡部(城下町としての福岡)へ舁き入れる唯一の日。午後3時30分、明治通り呉服町交差点を一番山笠が出発、七つの流が福岡市役所で折り返し、博多座前までの往復を走ります。また、この日に限り、福岡市長をはじめ地元の名士が台上がりを務めます。
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それぞれの舁き山笠に地元の名士が台上がりします
7月14日
◆流舁き(ながれがき)[開催時間:午後3:30~]
10日の流舁きと同じく、それぞれの流の区域内を舁きまわります。15日の追い山笠に向けての最終調整で、若手や参加したばかりの舁き手にとっては、舁き棒(かきぼう)につける最後のチャンス。見どころは各流の山小屋付近です(7月10日の山小屋MAPを参照してください)。
7月15日
◆追山笠(おいやまかさ)[開催時間:午前4:59~]
午前4時59分、大太鼓の合図とともに一番山笠が櫛田入りし、「清道旗」を廻り、約5キロ先にある須崎町の廻り止めを目指して博多の街に飛び出します。ちなみに、スタートが午前4時59分と中途半端なのは、一番山が櫛田神社の境内に「櫛田入り」した後に歌う「博多祝い唄」の時間(1分)を考慮した時間設定になっています。
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「櫛田入り」した後に「博多祝い唄」を歌う一番山笠
15日間にわたり様々な行事が行われる「博多祇園山笠」。目的の山笠行事に合わせて、または旅行の日程に合わせて、見どころやコースをチェックして、博多の暑い夏を楽しんでくださいね。
※今年2022年は、感染対策のため舁山笠行事の沿道での観覧はご遠慮いただき、ウェブでの配信やテレビ放映での観覧をお願いいたします。詳細は改めてお知らせいたしますので、お楽しみに!
「ユネスコ無形文化遺産博多祇園山笠を後世へ。2022年応援サポーターを募集!」プロジェクトのお知らせ
また、780年以上の歴史を有し、ユネスコ無形文化遺産にも登録された日本を代表する祭り「博多祇園山笠」を後世へ繋いでいくため、今回、「ユネスコ無形文化遺産博多祇園山笠を後世へ。2022年応援サポーターを募集!」プロジェクトが立ち上がりました。
3年ぶりの開催が決まった博多祇園山笠ですが、一方で少子高齢化など、地元に住んでいる参加者の減少や、コロナの影響もあり沿道警備、感染症対策など大きな負担が増えているのが現状です。
ご支援いただいた方へは、山笠公式サイトへのお名前掲載、長谷川法世さんデザインの記念手拭いや扇子などを御礼の品としてお返しさせて頂きます。ぜひご支援ください!
●プロジェクト詳細はこちら
ユネスコ無形文化遺産博多祇園山笠を後世へ。2022年応援サポーターを募集!