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【意外に知らない?!】そもそもなんで「福岡」っていうの?

「福岡」という地名の由来は、福岡生まれの方でも、もしかしたらご存じないかもしれませんね。実はそのルーツには、舞鶴公園に石垣や建物が残る福岡城の歴史が密接にかかわっています。この記事では、福岡城の歴史から「福岡」の地名の由来に迫ります。歴史に想いを馳せれば、福岡がもっと好きになるはずです!

福岡城を築城した黒田長政

福岡市博物館所蔵

福岡市博物館所蔵

福岡市博物館所蔵

福岡城は初代藩主・黒田長政によって築城されました。長政は、1568年、豊臣秀吉の軍師であった黒田孝高(如水 / 官兵衛)の嫡男として姫路城で誕生します。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康が活躍した群雄割拠の時代です。

1578年、長政は10歳で織田信長への人質として親元を離れ、羽柴秀吉(豊臣秀吉)の預かりとなります。15歳で初陣を飾ると次々と武功を上げ、22歳で黒田家の当主となります。

そして、福岡城誕生のきっかけとなるのが1600年の「関ヶ原の戦い」です。長政は東軍の徳川側で参戦。知略が功を奏し、短期間での勝利に貢献します。この戦いの功績者と称えられ、家康から筑前国を拝領しました。

「福岡」の由来と双子都市誕生

黒田長政は筑前国にすでにあった名島城に入りました。しかし、名島城周辺は城下町を築くには十分な広さがなかったので博多の西隣、福崎に新たな城と城下町を建設することを決めました。

そして1601年から7年の歳月をかけて築城されたのが「福岡城」です。東西1km、南北700mにもおよぶ全国有数の規模のこの城は、海側から望むと、鶴が羽ばたく姿に似ていることから「舞鶴城」とも呼ばれました。

長政は先祖の地である備前福岡(現在の岡山県瀬戸内市長船町福岡)からその名前を取り、この地を「福岡」と名付けました。

そう、福岡の由来は、実は黒田家ゆかりの岡山県にあるのです。こうして誕生した「福岡」は、中世に国際貿易都市として栄えた「博多」とともに、福岡市の中核をなす双子都市として大きく発展します。

では現在の福岡城は?

福岡城の石垣は、ほぼ当時のままの姿で残っています。全国有数の規模をほこった城郭や、当時の建造物のほか、復元された建物も見ることができます。それでは長政が築城した広大な福岡城の史跡を歩いてみましょう。

多聞櫓(たもんやぐら)

多聞櫓(たもんやぐら)は江戸時代から元の位置を保っている唯一の櫓です。国指定重要文化財に指定されています。高く積み上げられた石垣を土台にして築かれ、部屋の内部は16の部屋に独立しており、「石落」や「鉄砲狭間」が備えられていることから、いざというときの防御のための櫓と考えられています。

多聞櫓の内部は、通常は非公開となっていますが、イベント時に一般公開しています。また、桜の季節にはライトアップされ、幻想的な雰囲気を味わうことができます。

二つの潮見櫓(しおみやぐら)

潮見櫓(しおみやぐら)として知られていた建物は、大正期に旧黒田家別邸へ移され、その後城内に戻されました。しかし、本物の潮見櫓は別の建物であったことが判明し、この建物は「(伝)潮見櫓」と呼ばれるようになりました。本来の潮見櫓は三の丸北西の角にあったものが、博多区千代の崇福寺に移築されていました。現在、潮見櫓を再び福岡城の時代の櫓の形に復元するための工事が行われています。(2025年春完成予定)

三つの天守台(てんしゅだい)

天守台は天守閣を支える石造りの基礎で、現在は展望スポットとして福岡市街と博多湾を一望できます。
福岡城には大中小3つの天守台があります。大天守台には礎石がきれいに残っていますが、天守閣は建てられなかったと考えられてきました。黒田官兵衛と長政が徳川幕府への配慮から建設を控えたとされていたのです。

一方、天守閣の存在をうかがわせる古文書もあり、一時期は建設された天守閣がその後取り壊された可能性も指摘されています。

石垣

福岡城の土台の多くは石垣で構成されており、特に天守台が特徴的です。石垣の築造方法には主に3つの技法があります。自然石をそのまま用いる野面積み(のづらづみ)、石を割って積む割石積み(わりいしづみ)、そして整形した直方体の石を交互に重ねる算木積み(さんぎづみ)です。これらの異なる積み方の特徴を観察してみてください。

さらに、石材には「卍」「○」「×」「△」「ハート」「ひし形」「三日月」などの記号が刻まれているものがあります。これらは刻印と呼ばれるもので、石工が石を割った際に刻んだものですが、何のために刻まれたのか、はっきりわかってはいません。

歴史と自然を一度に楽しめる舞鶴公園へぜひ!

福岡城がある舞鶴公園にはほかにも、下之橋御門(県指定有形文化財)・旧母里太兵衛邸長屋門(県指定有形文化財)・名島門(市指定有形文化財)・御鷹屋敷跡など歴史的遺産が多く残されており、当時の姿をうかがうことが出来ます。

また、舞鶴公園は一年を通して季節のイベントが開催されるのも大きな魅力です。春は桜まつり、藤まつりや、牡丹・芍薬園をまわる植物ガイド、夏は花菖蒲の鑑賞やトンボ観察会、秋は大人も子どもも公園で思い切り遊ぶことができるイベント「福岡城 秋の舞鶴公園であそぼう!」の開催、冬は梅まつりや武将隊の演舞とともに梅を楽しむ観梅会などが開催されています。さらに、毎月一回、「人や地球にやさしいコトやモノ」をテーマにした「みどりのまちマルシェ」も開催されています。

福岡の歴史を築き上げた「福岡城」の史跡が眠る舞鶴公園にぜひおでかけしてみてはいかがでしょうか? 福岡の歴史に想いを馳せながら一人でじっくりと歩き回るのも良し、家族や友人などと一緒に季節のイベントを楽しむのもおすすめです。

⇩ふくおか歴史文化遺産ウィークの詳細はこちらから⇩

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