長浜屋台街が遂に復活!新たにオープンする7軒へ独占インタビュー
2023年5月24日かつては多くの屋台がひしめき合う激戦区だった長浜エリア。市場の関係者や観光客で賑わい、一時は長浜で15軒の屋台が軒を連ね活気に溢れていました。しかし店主の高齢化による廃業や人の流れの変化などを経て屋台の数は徐々に減少し、2021年には2軒(うち1軒は休業中)という状況になりました。
そして2023年のいま。4回目の屋台公募でなんと7軒の長浜屋台の出店が決定しました!2017年の1回目の公募から実に6年。過去3回の公募では残念ながら出店に至らなかった長浜地区の屋台が、今回は一気に7軒の新しい屋台が誕生するとあって、“長浜屋台街が復活する!”と注目が集まっています。
今回は、新しい7軒の屋台の店主に、看板メニューや意気込みを語ってもらいました!
新たな長浜屋台7軒の店主にインタビュー
『明太中毒』の米満さん(6月5日(月)オープン)
『明太中毒(めんたいちゅうどく)』はその名の通り福岡名物の明太子を使ったメニューが味わえる、屋台では初めての明太子専門店です。
明太子専門の屋台というのはおもしろいですね。このコンセプトにしたきっかけはあったんですか?
普通の屋台では無いようなインパクトある屋台を作りたかったんです。
通常の飲食店を見ても明太子専門店というもの自体が無かったので、明太子に振り切った屋台にしようと思いました。
メニューはどういったものがあるんですか?
「明太とろろ鍋」を看板メニューにしようと思っています。一人用の鍋にする予定で、屋台というスタイルでも楽しめる鍋にする予定です。それ以外にも「明太子のアヒージョ」、「明太アボカドチーズ焼き」、「レタスと明太のチーズ巻き」など、明太子メニューをたくさん用意しています。
明太子ラバーはたまりませんね!観光客の方には“屋台”に“明太子”にと福岡の名物が同時ににふたつも味わえていいですね(笑)
ですね!福岡の有名メーカーの明太子を食べ比べできる焼き明太子も提供する予定なので、ぜひ本場福岡の味を楽しんでもらいたいです。
では最後に、オープンに向けての意気込みをどうぞ!
とにかく長浜屋台の復活のため盛り上げていきたいです!中洲や天神の屋台も盛り上がっているので、長浜チームも負けないように頑張ります。InstagramやTikTokなどSNSでの配信なども積極的にやっていこうと思います!皆さんフォローしてください(笑)
屋台初の明太子専門店! 聞いただけでも美味しそうな“明太とろろ鍋” などバラエティ豊かなメニューで勝負します。
主なメニュー:明太とろろ鍋/明太だし巻き卵/明太と豚バラのしそ巻き串
『長浜少衛』の劉さん(7月オープン)
『長浜少衛(ながはましょうえい)』は本場の中華料理が味わえる一軒です。中国の蘇州市出身の劉さんが、現地の味を屋台で再現します。
劉さんは中国出身とのことですが、日本に来てどれくらいなんですか?
日本に来て7年になります。福岡の大学に通っていて昨年卒業しました。
日本が大好きなんです。
中国人の劉さんが屋台を始めようと思ったきっかけが気になるのですが、どのような思いで出店を決意したんですか?
日本(福岡)に来て最初に屋台を見た時は衝撃だったんです。中国にも屋台はありますが福岡のようなスタイルとは全然違って、公園など広い場所にたくさん席があって、イベントのような感じなんですよね。福岡の屋台はひとつひとつの屋台がコンパクトでそれぞれに個性があって、それがずらっと並んでいるのはかなり魅力的でした。それからずっと屋台営業に興味がありました。
中国の屋台は日本でいうフードコート的な感じなんですかね?中国と福岡の良いとこ取りした屋台を期待してます。メニューなど、どういった屋台を作っていく予定ですか?
福岡の屋台はラーメンや焼き鳥といったメニューが多いと思いますが、うちでは本場中華料理が味わえる、これまでにはなかった屋台を目指して頑張りたいです。生まれ育った中国・蘇州の料理も提供したい。
「本格」では無く「本場」、話題の「ガチ中華」の屋台が初めて誕生することになりますね。楽しみです!では最後にオープンに向けての意気込みをどうぞ!
みなさん美味しい中華料理食べにきてください~!頑張ります!
中国の本格屋台メニューを中国人店主が現地の味で提供!
日本風にアレンジしない中国の庶⺠ メシ“ガチ中華”が福岡にいながら味わえます。
主なメニュー:コーラ手羽/バナナの生クリーム揚げ/果実味ラム肉
『長浜屋台 どげん家』の竹本さん(6月5日(月)オープン)
『長浜屋台 どげん家(どげんや)』は全国を渡り歩いた唐揚げ専門店の店主が作る串揚げを中心とした屋台です。新しい長浜ラーメンにも挑戦!
唐揚げ屋さんをされていたそうですが、今回屋台出店に踏み切ったきっかけはなんだったんですか?
全国の商業施設などを唐揚げ屋として回っていたんですが、県外で福岡出身だと言うと「福岡といえば屋台だよね」、「屋台に行ってみたい」など、結構屋台のことを言われることが多かったんです。そこで改めて福岡の屋台文化ってすごいんだなぁと思うようになり、なんだか誇らしくなったんです。そして自分もその文化を守っていきたいと思いました。
なんて素敵なお話!
屋台はどのようなメニューがあるんですか?
串カツをメインに提供しようと思っています。海鮮や野菜など、ソースに付けて自分で揚げたてをソースに付けて食べるスタイルです。唐揚げ屋の経験を活かして、香辛料が効いた辛い手羽揚げや鶏皮の香味揚げなど揚げ物も提供予定です。
新しい長浜ラーメンに挑戦するというのも聞いたのですが、具体的にどういったラーメンになりそうですか?
まだ秘密なのですが、豚のゲンコツや頭骨は使わないオリジナルのスープを開発しています。ベースは長浜ラーメンですが、これまでの長浜ラーメンとは少し違う、新たな魅力を味わってもらえたらと思っています。
それは楽しみですねぇ。期待しています!
では最後に、意気込みを!
今回長浜エリアに新たに7軒がオープンしますが、みんなで一丸となって、お客様が来て良かったと言ってもらえる屋台街を作りたいです。すでに団結力は高いので、力を合わせて長浜を盛り上げていきます!
唐揚げ屋の大将が串カツ・串揚げで勝負。
サックサクの絶品揚げ物をご賞味あれ。
新しい⻑浜ラーメンにもチャレンジします!
主なメニュー:串カツ・串揚げ/⻑浜ラーメン/手作り餃子
【関連サイト】
instagram
『長浜のひろし』の井上さん(6月5日(月)オープン)
『長浜のひろし』は旬の野菜を使った肉巻きが名物のお店です。“楽しんでもらう”をコンセプトに、遊び心のあるメニューやサービスも魅力的。
井上さんは今回どのような思いで出店を決意されたのですか?
実は僕、県外の出身なのですが、ずっと福岡の屋台文化に憧れていたんです。
食品メーカーのサラリーマンだったんですけど、どうしても屋台をやりたくて会社を辞めて、今回出店することを決意しました。
脱サラして屋台に挑戦とは一大決心でしたね!お店のメニューはどのような感じですか?
肉巻きを中心に提供します。60センチくらいのなが~い肉巻きもあるので、みんなでシェアして楽しみながら食べてほしいですね。
60センチの肉巻きとはすごいですね(笑)出てきたら周りのお客さんも盛り上がりそう!
そうですね。
とにかく楽しんでもらいたくて、ルーレットを回して出た数字の分のミートボールを食べられる「ルーレットミートボール」というメニューもありますよ!
それも盛り上がりそうですね!楽しい屋台になりそうな予感がします。
ではオープンに向けて一言お願いします。
脱サラして、退路を完全に断ってきたのでもうやるしかありません!(笑)
自分の屋台もそうですが、長浜屋台全体が盛り上がるように一生懸命頑張ります!
旬の野菜の肉巻がメインの屋台!
ビックリするほど⻑い肉巻きや“ルーレットミー トボール”など盛り上がること必至のメニュー!
主なメニュー:肉巻/シェア用めちゃ⻑肉巻/ルーレットミートボール(ルーレットを 回して出た目のミートボールをゲット!)
【関連サイト】
instagram
『屋台のたまちゃん』の鳥巢さんと『屋台のたまちゃん別館』の貴田さん(6月5日(月)オープン)
『屋台のたまちゃん』は地元福岡の人気焼肉店『たまや』が運営する屋台です。こちらの2店舗は系列屋台としてお隣で営業します。”博多や九州の旨いもん”をテーマに、地元にも観光客にも愛されるお店づくりがモットー。
初の屋台進出だと思いますが、きっかけはどういったものがあったんですか?
長浜で長く商売してきたので、長浜を盛り上げたいという想いが強いですね。
屋台を通じて、地域貢献ができたらと思います。
メニューはどういったものを提供されるんですか?
長浜ラーメン・焼き鳥・和風出汁のおでんなど、元祖博多屋台を再現していきたいですね。その中でしっかりと味を追求して、お客さんに喜んでもらいたいです。
うちもラーメンやおでんを中心に提供していきます。おでんは2種類の出汁を独自にブレンドした特製の和風出汁なのでおいしいですよ。
焼肉店の『たまや』とのコラボなどはあったりします?
鉄板料理や一品料理で、お店のメニューも一部提供しようと思ってます。
楽しみにしていてください!
それではオープンに向けて一言お願いします!
そうですね、やっぱりまずは地元の人に来てもらいたいです。地元の人に愛される屋台作りを一番にやっていきたいと思ってます。もちろん、観光客の方々にも楽しんでもらって、長浜全体が盛り上がっていけるように頑張ります。
屋台は初進出ですが、長浜を、そして福岡を盛り上げていけるように頑張ります!
人気焼肉店「たまや」が屋台に進出!
地元のお客様には居酒屋感覚で、観光のお客様には博多を感じてもらう屋台。
主なメニュー:長浜ラーメン/焼き鳥/和風だしのおでん
【関連サイト】
instagram
“博多の旨いもん、九州の旨いもん” がテーマ。
ついつい通ってしまうほど地元の人に愛され、ほっと落ち着く食堂のような屋台。
主なメニュー:長浜ラーメン/ 2種類のだし汁のおでん
『長浜市民球場』の松清さん(6月5日(月)オープン)
『長浜市民球場(ながはましみんきゅうじょう)』はホークスの大ファンである店主によるスタジアム気分が味わえる屋台です。乾杯は「プレイボール」、お会計は「ゲームセット」の掛け声でベースボール気分!
長浜市民球場、いいネーミングですね!屋台を始めようと思ったきっかけはなんだったんですか?
ずっと東京に住んでたんですが、幼い頃からホークスの大ファンで、よく試合を見に福岡に来てました。その帰りには長浜の屋台に寄って帰るのが恒例で、それがたまらなく楽しみだったんですよ。時が経つにつれ、大好きだった長浜屋台が寂しくなっていく様子を見て、「長浜を元気にしたい!」と自らの手で盛り上げていきたいと思い決意しました。
なんという物語。ドラマにできそうです。どういった方に来てもらいたいですか?
やっぱりホークスファンの方には来てもらいたいですね。ホークスファンだけでなく、野球好きが集まってお客様同士が盛り上がってもらえたら嬉しいですね。もちろん野球全く興味ない方も大歓迎です(笑)
メニューはどういったものがありますか?
焼きそばやたこ焼きといったお祭りメニューのようなものを中心に提供したいと思っています。「ベースボール」という真ん丸コロッケや、「ホームランバット」という名前の大きなフランクフルトもおすすめです!
さすが、野球づくしでとても楽しそうです。では最後に意気込みをどうぞ!
そうですね、とにかく大好きだった長浜屋台の復活に関われて嬉しいです。
これから屋台をしていく上で甘いものではないということは承知してますが、長浜屋台街みんなで力を合わせて頑張りたいです。
乾杯ではなく「プレイボール」
お会計ではなく「ゲームセット」
スタジアム気分を味わえるコンセプト屋台!
主なメニュー:ベースボール(まんまるとしたコロッケ)/ ホームランバット(大きなフランクフルト)/ ⻑浜焼き(明太子入り豚平焼き)
【関連サイト】
instagram
長浜屋台街で営業中の『さよ子』さんへ今の心境をインタビュー
2021年に長浜屋台街の営業軒数は2軒となりました。その1軒である『さよ子』さんはここ長浜で営業を続けて今年で43年。「ばぁば」の愛称でみんなから愛されるさよ子さんは、今回新しく屋台ができるのがとっても嬉しい、オープンが待ち遠しいと話します。
今回7軒の屋台が一気に増えますが、どんなお気持ちですか?
いま1軒休業していて、ずっとうちだけだったから寂しかったの。同じ仲間ができて本当に嬉しい。頑張ってきてよかった~。
本当にそうですね。これからこの通りにずらっと屋台が並ぶのはワクワクしますね。
もう出店されるみなさまとは会われたのですか?
みなさん丁寧に挨拶に来てくれましたよ。みんないい人でねぇ。
いろんなお話ができて嬉しかったです。
さよ子さんにとって長浜屋台とはどんな場所ですか?
いろいろあったし、大変な事もたくさんあったけど、昔ながらのお客さんも多くてみんな良くしてくれるから大好きな場所。子どもの頃に来てた方が大人になってまた来てくれたりして、歴史が長い分そういう幸せもあるから嬉しいですよ。
素敵ですね。ちなみに『さよ子』さんのおすすめのメニューはなんですか?
おでんは1年中提供していて人気ですよ。
あとはモツ煮が人気。じっくり煮て、味が染みてるからおいしいよ。
新しくオープンする7軒のみなさんにメッセージはありますか?
長浜屋台は甘くはないし、大変なことも多いけどね、一緒に頑張っていきましょう。私がビシバシ長浜の根性を教えてあげる!(笑)
オープンまであと少し!待望の長浜屋台復活に目が離せない!
1955年、鮮魚市場の長浜への移転と共に誕生したとも言われている長浜の屋台。実に68年の歴史があるなかで、いくつもの困難を乗り越え、これからまた新しい歴史が始まろうとしています。古き良き時代の伝統と、新しいものが融合した新・長浜屋台街をぜひお楽しみください。