ジャンルも個性もさまざま やみつきになる福岡のカレー
2020年9月15日※新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、感染拡大防止のため対策を行って、テイクアウトやデリバリーのみ、または営業時間の変更などが出ている場合があります。お出かけ前に店舗にご確認ください。また、来店の際にマスクの着用、手指の消毒、咳エチケットなど各店舗の感染拡大防止対策へのご協力をお願いいたします。
カレーの発祥地であるスパイスを使ったインドカレーからアジア各国のカレー、欧風カレー、ロケーションのよいお店で楽しめるカレーなど、福岡に来たら一度は味わってほしい多彩なカレーを紹介します。
【北インドカレー】
◎ジョティ平尾店
食べやすいスパイスカレーとナンのコンビネーション
日本ですっかり馴染みのあるインドカレー。緯度の異なる北と南ではカレーの材料や味付けに違いがあるといいます。インドカレーと聞いて思い浮かべるのは、スパイスを使ったカレーと窯焼きナンのコンビかもしれませんが、これは北インド地方のカレーのこと。気候が寒いことから、辛味スパイスのガラムマサラや牛乳、生クリームを使用した濃厚な味わいが特徴です。
平尾山荘通りにある『ジョティ平尾店』は、2011年にオープン。カタールのレストランで修行したメインシェフのいる本格派インド料理店です。カレーは、セットメニューが豊富で、オニオン・トマト、ミックス・ほうれん草の4種類を味のベースに、チキンやマトン、フィッシュなど多彩な具材に応じてスパイスやチャップマサラ(玉ねぎのみじん切り)などを加え、仕上げを変えるという美味しさを追求したカレーが味わえます。また、カレーの油分を極力抑え、パウダー状のスパイスを使用することで舌触りのよいカレーに。ナンも砂糖を少し加えて甘みを出しているのが特徴で、これらは、東京でもシェフ経験のあるメインシェフのパラジュリさんが、日本人好みにオリジナルアレンジしているそう。
オーナーの廣瀬さんにオススメを伺うと「一番は「バターチキンカレー」です。ナンに絡む甘辛なカレーのとろみと毎朝、窯で炭火焼きするチキンの香ばしさが絶妙にマッチする一品。「ほうれん草ベースのチーズカレー」もシンプルですが、モッツァレラチーズがカレーの味に深みを出し、ナンとの相性が抜群です。どちらもリピーターの多いメニューです」とのこと。食後のドリンクには、プラス50円で自家製の「ゆずラッシー」も楽しめます。爽やかなゆずの甘酸っぱさで後味すっきりです。
本格インドカレーを主体としながら食べやすさにもこだわったジョティのカレー。辛さも甘口から激辛まで自分好みにして楽しめるので、お子さんと一緒にファミリーで通いやすいことでも人気です。ナンまたはごはん(国産米)のお替りOKというのも嬉しいサービス。姉妹店に「ジョティ那珂川店」(那珂川市)とネパール料理店「マカル」(南区大橋)があるので、インドカレーとネパールカレーの味の違いを探求してみるのも楽しいかもしれません。
インドカレー専門店 ジョティ平尾店
住所:福岡市中央区平尾2-21-18 トーカンマンション平尾1階
電話:092-522-4566
営業時間:11時00分~23時00分(OS22時30分)
定休日:不定休(日曜営業)
http://jyoti-fukuoka.com
★テイクアウトあり
ネパール・インド料理レストラン マカル
住所:福岡市南区大橋3-3-14 古賀ビル1階
電話:092-552-3911
営業時間:11:00〜23:00(OS22:30)
定休日:不定休
★テイクアウトあり
【南インドカレー】
◎106サウスインディアン
南インドのヘルシー定食「ミールス」に夢中!
「気軽に味わう、本格インド料理」をコンセプトに、2011年、北九州に1号店をオープン。現在は福岡天神店とベイサイドプレイス店の計3店舗を運営する「106 サウスインディアン」。インドの5つ星ホテルや東京のホテルで腕を磨いた南インド出身のシェフ達によるカレーを中心としたメニューが楽しめます。
南インドといえば、ここ数年、ヘルシー志向のカレーファンに人気を博しているのが野菜と豆をたっぷり使ったベジタリアン定食「ミールス」。統括シェフのラディッシュさんに南インドカレーの特徴を聞いてみると、「南インドはベジタリアンが多く海が近いので、油が少なく野菜や豆、魚を使った料理が多いんですよ。ミールスは、日本でいう一汁三菜のようなスタイルの家庭料理です」とにこやかに答えてくれました。
ミールスは、クットゥ(野菜とココナッツカレー)、ラサム(トマトスープカレー)、サンバル(豆カレー)といったカレーと、パチャディやポリアルといった日替わりの野菜料理3種、インド米とチャパティ(クレープ風パン)などで構成され、彩り鮮やか。
初めて食す人にとっては、その食べ方も新鮮で楽しいもの。カレーや副菜の入った器を大皿の外に並べ、カレーをポリアルなどそれぞれの味を単体で味わったら、後はヨーグルトやピクルスなども好みで混ぜ合わせながら複雑な味わいを自分好みに楽しむのがミールススタイル。野菜や豆を主体とした甘みある優しい味わいの中にも、スパイスの香りやコクが際立ち、パンチもある美味しさです。
「週末ミールスランチ」には、時にインド米の替わりにビリヤニが付いたり、ビーツを使ってきれいなピンク色になったチャパティが楽しめたり、「足を運んでくださるお客様へほんの気持ちです」と嬉しいサプライズサービスも。ミールスの他にも、チキンやマトン、魚介類を使った各種カレーはもちろんのこと、クレープ状の生地にマッシュポテトを包んだマサラドーサが味わえる「ドーサランチ」もおすすめだそう。ミールスの名で人気急上昇中の南インドカレー。伝統料理の数々も、あわせて試してみて。
★2種類のテイクアウトをスタートしました!
106 SouthIndian福岡天神店
住所:福岡市中央区今泉1-17-14 IMAIZUMI二十四節季ビル1階
住所:092-791-1065
営業時間:11時30分〜15時00分(LO14時30分)、17時00分〜21時00分(LO20時30分)
定休日:不定休
https://www.instagram.com/106southindian/
★テイクアウトあり
106 SouthIndianベイサイドプレイス店
住所:福岡市博多区筑港本町13番6号C館1階
電話:092-291-1065
営業時間:11時30分〜15時00分(LO14時30分)、16時30分〜20時00分(LO19時30分)
土曜 11時30分〜21時00分(LO20時30分)
日曜 10時00分〜20時00分(LO19時30分)
定休日:不定休
アジア各国のカレー
【スリランカカリー】
◎東方游酒菜ヌワラエリヤ
カレーフリークが通う行きつけといえばコチラ
縁あって訪れたスリランカで、現地の友人のお母さんが作ってくれたスパイスいっぱいの家庭料理。本場のシェフを連れて、その美味しさを福岡に運んで来たのが『ヌワラエリヤ』の姉妹店『ツナパハ』の始まりです。1988年のオープン以来、福岡のファンのみならず、全国から訪れるカレーフリークをやみつきにしたのは、辛さ満点のスパイスとモルディブフィッシュと呼ばれる鰹節的な旨み、ココナッツミルクのマイルドな風味が入り混じる奥行きのある味わい。油分が少なくヘルシー、スープカレーのようなサラサラした食感が特徴です。
やわらかく煮込まれたチキン・豆・本日の野菜が調和する定番人気の「スリランカカリー」をはじめ、ライスの替わりにビーフンを使った「スリランカヌードルカリー」、具沢山のフライドライスにチキンカリーのグレービーが付いた「ドライカリー」もファンの多い一品。五感を刺激するこれら3品ですが、辛党の方に向けて、辛さを2〜5倍にアップしたリアルレッド(辛さ増し60〜300円)にすることもできます(かなりの辛さになるのでご注意を)。
『ヌワラエリヤ』で味わうべきは、やみつきになる本場スリランカカリーとともに、建築家であるオーナーのこだわりが形になった本・アート・デザインが楽しめるインテリア空間。雑誌や本を片手にゆったり、カウンター席もあるので、ひとり客も気軽に立ち寄れます。
東方游酒菜ヌワラエリヤ
住所:福岡市中央区赤坂1-1-5 鶴田けやきビル2階
電話:092-737-7788
営業時間:11時30分〜24時00分
定休日:年末年始
https://tunapaha.jp/nuwaraeriya.html
※カレーパックなどのテイクアウトあり
https://tunapaha.jp/omotikaeri.html
ツナパハ
住所:福岡市中央区大名2丁目1-59 大産西通ビル5F
電話:092-712-9700
営業時間:11時30分〜23時30分
定休日:年末年始
※ソラリアステージB2Fには2号店もあり
【バングラデシュカレー】
◎バングラデシュの雑貨とカレーの店「ハイダル」
家族の健康を思って作られたスパイス薬膳カレー
バングラデシュのフラッグが目印の『ハイダル』は、バングラデシュ人のオーナー、ハイダルさんが営む雑貨とカレーの店。店内は、藍染のカーテンやクラフトの装飾が散りばめられたアットホームが雰囲気。一角には革製品や刺繍小物など母国の雑貨を紹介するコーナーもあります。
オープンして、9年目。ハイダルさんが手作りするバングラデシュカレーは、アレンジなしで母国の味をそのまま伝えているそうです。
「バングラデシュのカレーは、家庭の味。だから、各家庭によって味が異なるんですね。体を整えるスパイスがメインなのは同じですが、我が家でもその日の体調や気分によってブレンドも違ってきます。私の作るカレーは私のお母さんの味なんですよ」。
そんなハイダル家のカレーは、カルダモンやコリアンダー、クミン、シナモン、黒胡椒、白胡椒など20種類前後の素材をすり潰さずにそのままダイレクトに使った薬膳カレー。一晩寝かせて味に深みを出しているのもポイントで、サラッとしたスープに鶏肉と野菜がゴロゴロ入っています。一口食べ進めるごとにスパイシーさが沁み渡り、じんわり汗をかくほど。胃腸の働きが活発になり、体を芯から温めてくれていることがわかります。
この薬膳カレーをベースにして、鯛や鯵などを使った「本日のフィッシュカレー」、マトン、エビ、週末限定の「スパイスミックスキーマーカレー」などレパートリーは14種類ほど。「その日の気分によって選べるので、飽きないし無性に食べたくなる」という常連客の声も納得です。
化学調味料や添加物を使わず、体の内側からエネルギーを満たしてくれるハイダル家の特製カレー。ちなみに、使用するお肉など全メニュー、ハラルフード(イスラム教のルールに基づいて調理された食材)で作られています。邪気を払い、気の巡りまで高めてくれそうなスパイスの刺激と癒しが同居する味わい、ぜひ体感してみてください。
住所:福岡市中央区警固2-9-10-201
電話:092-714-0758
営業時間:11:00〜14:30OS、17:00〜22:00
定休日:火曜
https://hyder-curry.com
★テイクアウト、カレー冷凍パックあり
【タイカレー】
◎ドゥワンチャン(糸島)
海を眺めながら最高のロケーションで味わうココナッツミルクカレー
福岡市の西方、糸島市の202号線沿いに2012年にオープンした、タイ国政府認定タイ料理レストラン「Duangjan」(ドゥワンチャン)。タイ人シェフが作る本場タイ料理は、地元糸島産の野菜や玄界灘の魚、自家栽培したタイハーブ類などをふんだんに使い、フレッシュな美味しさを大事にしています。
タイカレーといえば、唐辛子のピリッとした辛味とココナッツミルクのマイルドな甘みやハーブ使いが特徴。「ドゥワンチャン」では、青唐辛子とココナッツミルク、自家製ハーブのバランスが絶妙なコクを生む「グリーンカレー」(チキンまたはエビ1200円〜)、赤唐辛子を使った、ピーナッツ入りの味わい深いココナッツレッドカレー「パネーンムー」(ポークかエビ1400円〜)などが楽しめます。
暑い国タイのホットで奥深い味わいのカレーを、深江海岸が見渡せるテラス席で、潮風を受けながらいただく気分は格別。夏に向けて、青い空の下で過ごすデイタイムも夕景が美しいサンセットタイムも、とっておきの時間が過ごせるにちがいありません。せっかくなら、シェフの郷土であるイサーンの料理、ソムタムを使った青パパイヤのサラダや春巻きなど、アラカルトを楽しみながら、タイ×糸島のスローな時間を。
住所:糸島市二丈深江2129-18
電話:092-325-3986
営業時間:11:00〜15:00(LO14:30)、17:00〜21:00(LO20:00)
定休日:火曜日のディナーと水曜日(季節によって変動があるので、HPで確認を)
https://duangjan.net
★デリバリーあり
通販サイト https://duangjan.base.shop
【欧風カレー】
◎欧風ライスカレーKen’s
佐賀牛・伊万里牛の出汁と希少部位で構成する最高級濃厚カレー
「今日はカレーでよかろうもん」。博多らしいキャッチコピーが目を引くユーモアある店舗は、住吉本店と移動販売を中心に、趣向を凝らした欧風カレーを提供し、メディアで多数紹介されてきた人気店「Ken’s」の新店。昨年10月にオープンした博多駅南店は、カウンターとテーブル席でゆったりと構成されています。
博多駅南店の特徴は、自分好みにカスタマイズできるカレー。席にある注文用紙に好きなメニューやトッピングを書き入れ、好きな辛さやスパ玉(スパイス玉)と呼ばれる玉ねぎとニンニクをベースに特製スパイスをソテーしたものをプラスし、味の変化を楽しむというもの。
すべてのカレーのベースになるルーは、佐賀牛・伊万里牛から出汁を取り、20種類以上の自家製スパイスで味を整えてから強烈に煮込み、一晩氷点下で寝かせた欧風カレー。こうすることで、旨みが凝縮し、とろみのある濃厚でコクのあるルーが出来上がるそう。
その手間暇かけた贅沢なルーを使った一番人気の看板メニューは「牛とろ肉入りカレー」(930円・税込)。佐賀県伊万里の松尾畜産から仕入れるA4ランク以上の希少部位を使用するこだわりで、柔らかく煮込まれた牛肉がなんと100g入ったスペシャルな一品。肉の旨みがさらにカレーの味を広げ、麦と白米のオリジナルブレンド米が濃厚さをやわらげてくれる、絶妙なバランス感覚に唸ります。最後は、本店と同様、シメに鶏スープ(無料)をかけていただくKen’s流博多スタイルを楽しんで。
その他、キーマカレーや焼きチーズカレーなどの鉄板メニューに加え、博多駅南店の限定メニュー「ぷるぷる博多まる腸カレー」(1080円・税込)もあり、毎月10日・20日・30日の0がつく日に登場。これは最高級黒毛和牛の丸腸とニラをふんだんに合わせ、柑橘類をアクセントに使った通好みの一品。濃厚な風味を生み出す高級牛を使った欧風カレーワールド、存分に味わい尽くしてみては。
博多駅南店
住所:福岡市博多区博多駅南6-8-1 ラッキーランド1階路面
電話:092-472-6767
営業時間:11時00分~22時00分
定休日:なし
https://www.kens1.jp/
★テイクアウト・ウーバーイーツあり
住吉本店
住所:福岡市博多区住吉5-1-6
電話:092-473-4747
営業時間:11時30分〜14時00分(日曜11時00分〜15時00分)
★テイクアウト・ウーバーイーツあり
★福岡市内の「移動販売」の情報はこちら
https://www.kens1.jp/wagon-retailer/
【スープカレー】
◎ベジスパ
サラッとコクのあるトマトベースのカレースープに野菜がドン!
スープカレー発祥の地・北海道で5年修行したオーナーが2005年にオープンした専門店。『vegespa』のオリジナルスープカレーは、鶏ガラ、豚骨、野菜、果物を長時間煮込んで下ごしらえした後、トマトベースのオリジナルペーストと合わせ、さらに煮込んだスープがベース。仕上げに秘伝の香味を溶かし完成したカレースープの上に、蒸した人参やじゃがいも、素揚げした野菜をごろりと盛り付けた栄養満点の一品です。
メニューは12種類。レッグチキンと野菜が豪快にのった代表格の「チキンレッグ」(980円)をはじめ、角煮カレー、納豆カレーといった変わり種や、博多×北海道の「丸腸カレー」といったオリジナリティのあるメニューも旅行者に嬉しい一品。辛さは1〜16倍+α、ライスは玄米と白米からチョイスできるのも嬉しいサービスです。
そして、スープカレーといえば、カットレモンがついてくるのがお約束。ごはんにレモンを絞り、一口分スプーンに載せ、カレーにくぐらせスープを染み込ませて食べるのが通なのだそう。最後はごはんをカレーの中に入れ雑炊風にして楽しみましょう。
ジワっとくるスパイスの辛さとともに、レモンの爽やかさが食欲を促進してくれるスープカレー。野菜もたっぷり摂取できてヘルシーなのも魅力です。
福岡のスープカレー専門店 ペジスパ
住所:福岡市中央区警固1-15-53エリーナプラザ天神南2F
電話:092-716-0688
営業時間:11時00分~15時30分、17時00分~LO21時30分 ※木曜日はお昼のみ営業
定休日:不定休
http://vegespa.os358.net/
https://www.instagram.com/soupcurry.vegespa/
★テイクアウト、デリバリーあり
まとめ
いかがでしたか? とても語りつくせない魅惑のカレーワールドですが、カレーファンから愛される福岡のお店をジャンル別に一部だけ紹介しました。ここで紹介したお店のほかにもスパイスの調合や素材選び、料理法など多種多様、オリジナリティのあるカレー店が数多くあります。福岡の街歩きを楽しみながら、アンテナに引っかかったお店を見かけたら、迷わず飛び込んでみてください!