AUTO MOAI Solo Show / AUTOMOAI EXHIBITION【OVERGROUND / SORTone FUKUOKA】2024年 ~匿名性の高いアーティスト「オートモアイ」個展を福岡市内で二箇所同時開催。
開催終了 天神・薬院エリアオートモアイ初となる福岡での個展、二会場同時開催!
油彩と新作ペインティング、8mを超える大型スカルプチャーの展示も。
「匿名」 というキーワードの元、表情を描かれない人々が登場する世界観を提示するオートモアイ。2024年3月6日(水曜日)〜20日(水曜日・祝日)、福岡市内の二箇所を会場にオートモアイ初となる福岡での個展を開催します。
両展は “Turquoise from Bolivia(ボリビアから来たトルコの石)”(2024,焚書舎)の刊行を記念し、「SORTone Fukuoka」では油彩と新作ペインティングを中心に展示、「OVERGROUND」では8mを超える大型スカルプチャーとドローイングをモノクロで展開予定です。
この機会をぜひお見逃しなく!
オートモアイ / AUTOMOAI
匿名性の高いアーティストとも評されるオートモアイ。
「匿名」 というキーワードの元、表情を描かれない人々が登場するオートモアイの世界観は、これまで国を跨ぎ多くの人々に絵画の魅力を改めて提示してきました。
2015年からモノクロでの作品の制作を開始、2018年からはカラーも多用し、匿名性の高い“存在”が画面に佇んでいるような 作風で知られています。
極めて客観的でもありながら、とてもパーソナルな情景にも見えてくるその作風は、人間同士の関係性や、作品と鑑賞者の関係性など、必要な情報が削ぎ落とされているからこそ見えてくる景色と情景を提示します。
(ご参考)2023 “ボリビアから来たトルコの石” (PARCO MUSEUM TOKYO、東京)
本展の油彩には、記憶に沈澱していた風景の断片が描かれているという。
その沈澱している記憶は現実のものなのか、はたまた夢でみているものなのか、そこから掬い上げた時にはもう整合性を取ることは難しく、記憶という過去を見る時に人は現実への認識や、記憶することの曖昧さを知る一つの術かもしれない。
同時にそれは現実世界の不安定さを示唆しているようでもあり、 確認する為の手段のない曖昧な記憶は、語られることのない歴史となり、その上に立つ現実は不安定でうつろいやすい、蜃気楼のようだが確かに存在している。
あるのにない・あったことなのになかったことになっていること、またはその逆、科学的根拠がないのに 存在しているとされている幽霊や、ある視点によっては、存在しているのにいないとされてしまう個というものと同じように、夢で見たことを現実だと思うこと、現実で起きたことなのに夢だと思ってしまうことに関心を惹かれ、心を奪われる。
そういった存在の曖昧さを記憶の霊性と位置づけたとき、これらの作品は、視覚的イメージとして(視認できる記号として)の絵画へと昇華する試みであろう。
(AUTO MOAI資料ページより引用)