「神社の正しい参拝方法」
2018年5月20日日本には全国各地に神社が沢山あります。神社に行き拝むことを「参拝」と言います。
神社は観光名所になっていたり、ほっとできる癒しの場でもあります。
そして、あなたがどんな信仰を持っているかに関わらず、誰でも気軽に境内に入って参拝することができます。
神様に祈りを捧げ、心からの感謝を伝えるとひょっとすると何か良い事があるかもしれません。
参拝の仕方にはいくつかとても簡単なルールがあります。
基本的な参拝の流れを説明しましょう。
1.神社入口の鳥居の前で一礼
「礼」とは、敬意を込めて頭を下げ、お辞儀をすることです。
神様に敬意を込めて境内の入り口の鳥居をくぐる前に一度礼をしましょう。
2.参道は中央を避け、ゆっくりと歩きます。
中央は神様が通る所とされるので避け、ゆったりとした気持ちになって拝礼するための心の準備をしましょう。
3.手水舎(ちょうずや)で心身を清める
私たちの普段目には見えない自分についた「罪・穢れ」を祓うため身体の汚れを落とし、参拝の前には、清らかにする(身を清める)という習慣があります。
神社に参拝する前には、必ず手水によって身を清めましょう。
まずは手水舎(ちょうずや)を見つけましょう。神社によって形、色は様々です。
柄杓(ひしゃく)という大きな道具があるので、水をすくいます。
右手で柄杓を持って水を汲み、左手にかけます。
柄杓を左手に持ち替え、右手にかけます。
再び柄杓を右手に持ち替え、左の掌(てのひら)に水を受けて口をすすぎます。
もう一度、左手に水をかけます。
手を清め終わったら、残った水が柄杓の柄にかかるよう流し柄杓を清めます。
柄杓置き場に柄杓を伏せて戻します。
4.本殿の鈴を鳴らす
本殿(神様が居るとされる建物)の前に立ち、大きな鈴がぶら下がっているはずです。
鈴から垂れている紐の束をつかんで、大きく揺すり、カランカランと音を鳴らして神様に自分が来たことを知らせましょう。鈴の音によって祓い清める意味もあります。
また、鈴を鳴らして自分の気持ちを高めると意味もあるのです。
5.お賽銭(さいせん)をいれる
お賽銭(さいせん)は神様への日頃の感謝を込めてお供え物をするということです。
お供えするお金のことを、日本ではお賽銭(さいせん)と呼びます。
日本語で「5円」と「ご縁」は同じ発音ということで、「よいご縁がありますように」(よい出会いがありますように)という願いを込められ、お賽銭には5円硬貨を使うことが多いのです。
また、穴が開いているため「先が見通せる、先行きの見通しが良い」という意味もあります。
※金額は決まっていません。5円でなければいけないルールはありません。
本殿の前に設置されている箱に、ゆっくり投げずにお賽銭をいれます。
6.「二礼二拍手一礼(にれいにはくしゅいちれい)」礼拝をする
まずは二礼する(直立の姿勢から2回頭を下げて深くおじぎをする)
続いて二拍手(右手を左手の第一関節までずらし2回、手を叩き音を鳴らします)
手を叩き終わったら、右手を左手と合わせ、合掌(がっしょう)(指は組まず、まっすぐのばしたまま手を合わせる)します。
そして、手を合わせたままお祈りします。
最後に一拝する(直立の姿勢から1回頭を下げて深くおじぎをする)
このお礼の流れを「二礼二拍手一礼(にれいにはくしゅいちれい)」と呼びます。
7.鳥居の前で本殿に向かって一礼をする
鳥居を通って境内から出る際にもう一度本殿に向かって礼をします。
神様に「ありがとうございました」という感謝の気持ちを伝えましょう。
神社での参拝方法はお分かりいただけたでしょうか?
神社の境内は静かで落ち着いた雰囲気の場所が多く、日々の雑踏を忘れることのできる癒しの空間です。疲れた心と体を休める休憩場所としてもいいでしょう。
神社に行く機会がありましたら、ぜひゆったりとした気持ちで参拝してみてください。