福岡で見つけた名建築 歴史を尋ねて建築巡り
2018年3月6日福岡には、海外や国内の名建築家による建物がたくさんあり、歴史の息吹を感じるものから、現代的なものまで幅広く存在しています。
福岡の素晴らしい建築物を巡る旅をご紹介します。
【世界の建築家通り】
百道地区は1989年に開催されたアジア太平洋博覧会「よかトピア」をきっかけに開発され、福岡タワーをはじめ、近代的な建築物が立ち並ぶエリア。
ここには現代を代表する世界の7人の建築家が設計した集合住宅や商業施設を中心とした建物が建っています。
それぞれの個性が調和しており、独特でおしゃれな通りです。
【大濠公園能楽堂】
大濠能楽堂は、日本の伝統芸能の「能」および「狂言」を専門に演じる劇場。
1986年完成、建築面積約2500㎡、客席数470席の、 日本でも有数の能楽堂です。
年間を通じて多数行われる舞台の中には無料で開催されるものもあるので、気軽に古典芸能を楽しむことができますよ。
【アクロス福岡】
国際・文化・情報の交流拠点、福岡シンフォニーホールや国際会議場を備えた複合施設です。
自然との共生、心潤う空間づくりをテーマにしています。
建物を都会の中の一つの山と見立て、全面緑化されたステップガーデンには四季折々の植物が生い茂り、訪れる人々に潤いと安らぎを与える都会のオアシスとなっています。
基本設計は、エミリオ・アンバース氏。植栽設計は、造園家の田瀬理夫氏です。
【ぐりんぐりん】
博多湾内の人工島、アイランドシティ中央公園内にある、緑の体験学習施設「ぐりんぐりん」。
花と緑をテーマとする各々1,000m²程度の3つのスペースを兼ね備えていて、それぞれ異なる内部空間・テーマをもっています。
北ブロックは広い広場をもつ緑に囲まれたフリースペース、中央ブロックは亜熱帯の植生展示を中心としたスペース、南ブロックはワークショップやガーデニング体験が可能なスペースとなっています。
温室内ではたくさんのオオゴマダラという蝶が飼育されています。
埋立地という平地に、人工的な丘となるよう建築家・伊東豊雄氏により設計されました。
継ぎ目のない1枚のコンクリート面が、曲線を描きながら丘を形成しています。
その複雑な構造を実現するため、三次元CAD、最適化手法による構造解析、数万枚に及ぶ施工図などが準備されました。
日を重ねるごとに植物に覆われ、より自然の丘に近づき、季節によって違った表情を見せてくれます。
【香椎宮】
他に例のない複雑な形状の「香椎宮本殿」は独特な屋根が印象的な「香椎造」という建築様式で作られており、国の重要文化財となっています。
本殿は透塀で囲まれている為、通常は中に入ることが出来ませんが、透塀越しに見る本殿も一見する価値ありです。
境内には300歳まで生きられるという「不老の水」が飲めるスポットがあります。
思わず見上げてしまう巨大な樹木が境内には生い茂り、香椎宮の歴史を物語る樹齢約1800年のご神木「綾杉」は圧倒的な存在感、そして美しい。
【筥崎宮】
“日本三大八幡宮”に数えられる「筥崎宮」には国指定の重要文化財が4つ、福岡県指定の重要文化財が2つもあります。
10世紀ごろの創建とされる歴史ある神社で、国指定重要文化財である迫力のある「本殿」・「拝殿」をはじめ、社寺の入口にある二階造の門である「楼門」など、境内の建造物が最大の見どころ。
筥崎宮には、本殿の近くから数えて「一之鳥居」、「二之鳥居」と呼ばれる二つの鳥居があります。
中でも、国指定重要文化財に指定されている「一之鳥居」は地面に直接置いた台石に石材が積み上げられているだけなのです。
上下の長さが同じ鳥居は大変珍しく、さらに上から下へ徐々に太くなった柱は、絶妙なバランスによって保たれています。
参拝の後は、四季折々の花が咲く参道沿いの日本庭園「花庭園」などを楽しみながら心穏やかに帰ることができます。
福岡にはたくさんの名建築物、歴史的建造物が存在します。
博多の歴史を感じるものから、現代の斬新なデザインのものまで、「建築物」にスポット当てて巡る福岡もまた素晴らしいものがあります。