限定のお土産も充実!必見の「博多座」ガイドで、初心者から上級者まで非日常を楽しもう
2016年11月2日中洲川端という博多の中心部にあり、福岡のランドマークとして親しまれている「博多座」。格式高い雰囲気が魅力ですが、「気軽に入れなさそう」といったイメージをお持ちの方も多いのでは? 初心者の方でも安心して楽しめる「博多座」ガイドをご紹介します。
■そもそも、博多座ってどんなところ?
博多座の開館は1999年。2016年3月には舞台装置が最新機材に入れ替わり、絨毯や客席なども改修され、リニューアルオープンしました。そんな博多座では、お芝居、歌舞伎、宝塚、ミュージカル、コンサートなど幅広い演目を楽しむことができます。演目ごとに訪れる客層もさまざま。ほぼ毎月異なる演目が上演されるので、年間スケジュールをチェックするだけでも目移りしてしまいます。
もちろん訪れる人々の一番の目的は観劇ですが、質の高いサービスやオリジナル商品が売られている売店など、さまざまな楽しみがあります。また、「日常を忘れて楽しんでほしい」という思いのもと、館内には時計がありません(休憩の残り時間の表示はあるのでご安心を)。館内に足を踏み入れただけでドキドキワクワクできるのが博多座の真の魅力なのです!
■オリジナル商品やお土産は要チェック
○公演ごとに変わる売店
エントランスホールから2階へ上がると、目の前には広々としたお土産・お弁当の販売スペースが! 売店の数も多く、見ているだけでテンションが上がります! しかも、和風小物や洋風小物の販売は演目に合わせて売店の種類を変えているそう。観劇前から演目の世界観を楽しめるのです。
○館内でしか買えない限定グッズ
ちょうちんのモチーフや博多座のロゴがかわいいオリジナル商品は館内でしか買えないので、旅の思い出やお土産にぴったり。便箋やハンカチ、美容パック、Tシャツなどその種類も豊富で、ショッピングだけでも楽しめてしまいそうです。
新商品である馬油が配合されたリップコンディショナーはとても好評なんだとか。どんどん新しい商品を開発しているそうなので、要チェックです!
○美味しいお土産が目白押し
博多座名物といえば「きんつば」(1個220円)! 国産小豆を使用し、無添加で作られた甘さ控えめの逸品です。公演にちなんだパッケージで販売されることもあるので、お土産にも喜ばれそう!
博多座のロゴが入った「アンパン」(1個200円)、「おまんじゅう」(10個入1080円)や「最中」(3個入600円、5個入900円)なども人気商品。一番の売れ筋は、ちょうちんモチーフのパッケージがかわいい「銘菓詰め合わせ」(1600円)だそうです。歌舞伎公演では隈取りモチーフの立体型パッケージになるそうなので、レアなお土産がほしい方はぜひ!
■お弁当選びも楽しみのひとつ
ひとつの公演で、第1幕、第2幕ともに1時間以上、休憩も合わせると3時間近く館内で過ごすことになります。そこで楽しみなのが幕間にいただくお弁当! 客席1階の売店では、常設3店、公演や時間帯ごとにさらに3店ものお弁当屋さんが並び、色とりどりのオリジナル弁当を購入することができます。
お弁当以外にも、最大200席を有するレストラン「花幸」もあります。こちらは幕間にスムーズに食事ができるよう、事前予約がおすすめです。
■基本マナーは?
○ドレスコードはありません
「ドレスコードがあるのでは?」という問い合わせも多いそうですが、劇場側が決めたドレスコードはありません。普段着で気軽に来てもよし、おめかしして気分を高めてもよし。
○幕間なら、座席での飲食OK
公演中は、座席での飲食は禁止ですが、幕間は飲食OKとなります。館内では色とりどりに詰め合わされたお弁当が販売されています。このお弁当を幕間に座席で食べるというのも観劇の楽しみのひとつなのです。
○観劇中のマナー
観劇中、つい舞台に夢中になって前かがみに座ってしまうと、後ろの人が見えにくくなってしまいます。座面に背中をつけて観劇するのがマナーです。
また、観劇中はヒソヒソ声での会話も意外と周りに響いてしまいます。私語厳禁がマナーです。
■チケットはいくらくらいするの?
「観劇の料金は高い」と感じている方に朗報です。客席は、1・2・3階合わせて最大1500席(公演によって異なります)。舞台から近い順に、A席、特B席、B席、C席と区分されています。実はC席だと、A席と比べて約1/3(5,000円前後)の料金になる演目もあります。懐事情に合わせて席が選べるのはうれしい!
ちなみに客席の椅子は、どこに座ってもなるべく舞台が見えやすいように、席によって背もたれの高さや角度、列間幅などが微妙に異なります。席の幅やクッションの柔らかさなど、何度も綿密な計算を繰り返してデザインされたそう。観劇を快適に楽しんでほしいという熱い思いが感じられますね。
■館内で美術鑑賞もできる
○入り口にアンモナイト!?
エントランスホールの床には、なんとアンモナイトの化石が入っている場所があるそうなので、ぜひ探してみてください。見逃しがちなところですが、知っていると入り口からワクワクしてしまいますね。
○福岡アジア美術館のコレクションが多数!
館内のいたるところに、博多座のすぐ隣のリバレインセンタービル7・8階にある「福岡アジア美術館」の美術品が展示されています。休憩時間には館内をぶらぶら巡って美術品たちを探してみてはいかがでしょうか。
○漢字のようで漢字じゃない?
階段の壁に掛けられている大きな書は、中国人の作家であるシュ・ビンさんの作品。漢字のように見えますがこれは漢字ではなく、「英文漢字」などと呼ばれるもの。よーく見ると「博多座(ただし漢字でもひらがなでもありません)」と読めるのです。実際にご覧になって、読めたときの快感を味わってみてくださいね。
■トイレが74個も!女性に優しいサービス
女性に優しいサービスで知られている博多座。女性用トイレは広々としていて、個室が全部で74個あります。特に女性客の割合が高い演目の日は、一部の男性用トイレを女性用に変更するなどしてさらに増やすことも。他の劇場と比べても、女性用トイレの数はトップクラスだそうです。
観劇以外にも、楽しめるコンテンツが目白押しの博多座。難しいマナーもないので、初心者でもぜひ挑戦してみてください。チケットを購入すれば、あとは入るだけで非日常を存分に楽しむことができます! 開演1時間前から入場できますが、1時間では足りないくらいかもしれませんね。また、旅行中でスーツケースをお持ちの場合は、エントランスで預かってくれるサービスや、100円返却式のコインロッカーもあります。ここでしか買えないお土産も豊富なので、福岡旅行の際にはぜひ訪れてみてくださいね。