【福岡城・鴻臚館】立ち寄りスポット
2021年12月22日福岡市の中心地にあり、市民の憩いのスポットして親しまれている舞鶴公園には、福岡の歴史を語るうえで欠かせない福岡城跡と鴻臚館跡があります。全国的にもかなりめずらしい二重の国指定史跡を巡りながら、悠久の歴史に思いを馳せてみませんか。観光にはもちろん、福岡で暮らす方々にとっても新しい発見や体験ができるスポットとして進化を続けている福岡城・鴻臚館エリアを紹介します。
福岡城・鴻臚館エリアを巡るなら、歴史を学べる案内施設を訪れてみませんか。福岡城跡の散策がもっと楽しくなるスポットや情報も事前にチェック。見事な石垣が連なる場所など福岡城跡のおすすめの撮影スポットで誰かに見せたくなる写真を撮ってみませんか?
福岡城むかし探訪館
福岡城・鴻臚館跡エリアの散策はここから始めよう!
鴻臚館広場の前に位置する「福岡城むかし探訪館」は、福岡城の歴史を体感できる案内施設です。館内には江戸時代後期の福岡城を400分の1縮尺で再現した模型があり、かつての様子に思いを馳せることができます。
また、古地図の展示もあり、現在の地図と見比べて位置の比較などをするのも楽しみの一つです。また、案内カウンターでは城内の見どころやおすすめスポット等を紹介しています。「福岡城跡や鴻臚館跡を訪れる前に足を運んでいただければ、より散策を興味深く楽しんでいただけると思います」とスタッフの西田さん。
❖福岡城むかし探訪館
住所:福岡市中央区城内1-4
TEL: 092-732-4801
公式ホームページ: https://fukuokajyo.com/facility/mukashi-tanboukan/
鴻臚館跡展示館
悠久の歴史ロマンに思いを馳せて
約1300年以上前、この地に誕生した「鴻臚館」。飛鳥・奈良・平安時代の外交施設であり、中国大陸や朝鮮半島からの使節団の迎賓館として、また日本の外交使節である遣唐使や遣新羅使が出発を待つ宿泊所としても使用されました。同様の施設は京都(平安京)や大阪(難波)にも設けられましたが、遺跡が確認され国の史跡に指定されているのは、当地の筑紫の鴻臚館のみです。
1987年に行われた平和台球場の改修工事の際に発見されたことで本格的な調査が始まり、その後、展示館として公開されました。遺構の上に建つ館内では、本物の遺構を間近に見学できるほか、海外との交流が見て取れる出土品や資料などを展示しています。まだ解明されていないことも多いので、想像をめぐらせながら歴史のロマンに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
❖鴻臚館跡展示館
住所:福岡市中央区城内1
TEL: 092-721-0282
公式ホームページ: https://fukuokajyo.com/kourokan/
三の丸スクエア
古代の迎賓館であった鴻臚館と、福岡の地名の由来となった福岡城は、時を越えて同じ場所に建てられた、歴史上重要な施設です。この2つの施設を知ることは、福岡の歴史を紐解くだけでなく、これからの未来への扉を開く一歩となるでしょう。
三の丸スクエアは、時の重なりを地層で表現した内観に、鴻臚館、福岡城の歴史をハイライトで紹介しています。また、「セントラルパーク構想」を中心に、未来の姿についても知ることができます。
❖福岡城・鴻臚館 案内処「三の丸スクエア」
住所:福岡市中央区城内2-5(旧舞鶴中学校跡地)
TEL: 092-720-7510
公式ホームページ:https://fukuokajyo.com/facility/sannomaru-square/
福岡城 おすすめの写真スポット
❖本丸表御門
二の丸北側から本丸に入るために設けられた表御門があった場所です。現在は櫓台となった石垣や階段が当時のままの姿で残っています。表御門は、1918(大正7)年に黒田家の菩提寺である崇福寺に払い下げられ、現在は「崇福寺山門」として県の文化財に指定されています。
階段の上から振り返ると石垣の間に福岡タワーが見え、新旧の福岡を感じられる格好の撮影スポットです。
❖天守台
天守台とは、天守閣を載せるための基礎となる石垣のことです。福岡城には大・中・小の天守台があり、鉄(くろがね)御門を上った先に現れる大天守台には、東西25m、南北22mの礎石列があります。
福岡城に天守閣が築かれたかどうかは定かではなく、もともと築かれなかった、築かれたが十数年で取り壊したなどの説が存在しています。現在は展望台になっていて、福岡のまち並みや博多湾の風景を一望できます。
❖多聞櫓
南丸(二の丸南郭)にある多聞櫓は、江戸時代から現在の位置に存在する唯一の櫓で、国指定重要文化財となっています。現在の多聞櫓は1853(嘉永6)年から翌年にかけて建て替えられたものです。
高く積み上げられた石垣の上に築かれ、「石落」や「鉄砲狭間」など防衛のための設備があり、城を守るための櫓として築かれました。石垣の下から望む多聞櫓は撮影スポットとしても人気です。