【新規参入屋台4期生】新しい福岡屋台史が開幕!天神・中洲の新規屋台4軒
2023年9月28日
2023年6・7月に天神・中洲・長浜に新たに13軒の屋台がオープンしました。前回の中洲中島町に続いて、今回は、天神・中洲エリアにオープンした個性豊かな4店舗をご紹介いたします。
博多ラーメンの超有名店が屋台に進出「炉端屋台 正」
もはや全国に名を轟かせるラーメン店「博多一双」。その「一双」のオーナーである山田さんが店主として炉端屋台をオープンしました。場所は地下鉄天神南駅から渡辺通を南に約350メートル行ったところです。超有名店の屋台進出の衝撃はもとより、驚くべきは料理もドリンクも全品ALL550円というコスパのよさ!それには店主の山田さんの熱い思いがありました。
「屋台は“価格帯が不明瞭”とか“衛生面が不安”というイメージが付いてしまっているので、それを改善して店舗と同じような、またはそれ以上のサービスを提供して、屋台のイメージを払拭したいと思っています。」と店主。
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屋台を綺麗に保てるようにと、カウンター席のテーブル以外は掃除がしやすいアルミニウムを使用している。
大注目のメニューはもちろん「豚骨ラーメン」。
豚の頭をベースにしたというスープは、「一双」にはない屋台「正」だけの味。「飲んだ後にいつでも食べられるように」と、さっぱりとした仕上がりながらも、後から豚骨がガツンと追いかけてくる。チャーシューはカリッとするまで炭火で焼き上げられ、ジュワ~っと溢れる肉汁にさらに食欲が刺激され、箸が止まらない一杯です。なんとこのラーメンも550円で味わえます。
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美味しい!の連続で、スープまで飲み干せる「豚骨ラーメン(550円)」。
炉端メニューも魅力的な品揃え。中でも人気なのは、もも・ズリ・せせり・やげん軟骨・つくねが入った鶏5点盛りと、アワビやサザエなどの貝類なんだそう。炭火でじっくりと火が通った素材は旨味が凝縮され、柔らかくジューシーな味わいです。そして、これらのメニューもぜ~んぶ550円!
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鶏5点盛り(左上)、アワビのバター焼き(右上)、バーニャカウダ(左下)、サザエの壺焼き(右下)
福岡の飲食業界に驚きを与えた屋台への挑戦。そのきっかけや今後の展望を店主に伺いました。
「福岡が好きなんです!以前から“屋台のおじさん”になることも憧れでした(笑)。屋台は福岡の観光資源のひとつ。だからこそ、まずは地元の方に愛される屋台になりたいですね。「福岡といえば屋台」と地元の人が胸を張っておすすめできる観光資源になるために、屋台全体を推してもらえるようにして行きたいです。炉端かつ屋台ならではのライブ感や距離感を楽しんでもらえるようなお店作りをしていきます。」と、店主。
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抜群の連携で、料理が一番美味しい状態で提供をしてくれる店主の山田晶仁さん(左)と、弟の章仁さん(右)。
炉端屋台 正〔天神南〕
2023年8月2日オープン
個別紹介ページ
Instagram:@yatai0337
住所:福岡市中央区渡辺通4-6-2 パーキング303前
電話:なし
営業:19:00~翌1:00(予定)
店休日:不定休
福岡屋台の新おふくろの味「ひとつ屋根のした」
西鉄天神駅前にオープンした「ひとつ屋根のした」。こちらの店主は、なんと実の母が中洲の「さんゆう」、夫が天神の「ナカナカナカ」(しかもお隣で!)を営む屋台一家なのです。
「小さい頃から、いつか自分も屋台をやってみたいと思っていたので、夢が実現して本当に嬉しい!」そうイキイキと話すのは店主の髙野(たかの)さん。
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こちらの屋台区画、隣は夫が営業する「ナカナカナカ」。福岡でも珍しい夫婦屋台が誕生。
店主のイチオシは、焼めんたい玉子丼。薄味の玉子焼きと、ピリッとアクセントになる明太子に醤油ベースのタレをかけることで、コクが加わり唯一無二の味に。木のお重で提供されるのも、嬉しいポイント。
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焼めんたい玉子丼(小1,500円/大1,800円※写真は大)。
豊富な料理は、とんこつラーメン天(ラーメンの麺や紅生姜が練りこまれた、とんこつ風味の一品)などのおでんや、屋台では珍しいうどん、窯焼など、気になるメニューばかり。屋台メシを知り尽くした店主のこだわりが詰まっています。
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おでん5種盛り(1,000円/単品各200円~300円・左上)、牛スジ煮込うどん(900円・右上)、鴨の窯焼(650円・左下)、鶏皮餃子(600円・右下)
屋台の中は店主の明るい声が響きます。「お父さんどこから来たの?」「いっぱい食べてね!」と心地のよい接客は、なんだか実家に帰ってきたような気分に。
「お客様同士の横の繋がりを更に繋いでいけるような、常連さんと新規さんの仲良い屋台にしたいなぁと思っています。 “ここに入ってよかったなぁ”って思える温かい屋台にします!!」
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吉田さん(通称・ありちゃん、左)と、店主の髙野さん(右)。「元気な看板娘たちがお待ちしております!」
ひとつ屋根のした〔天神中央〕
2023年7月1日オープン
個別紹介ページ
Instagram:@yatai_hitotsuyanenoshita
住所:福岡市中央区天神2-1-1 福岡三越東側
電話:080-5276-2012
営業:18:00~24:00
店休日:雨天・不定休
福岡で唯一の蒸し物屋台「HEROs 屋台 蒸上」
渡辺通を挟んで「ひとつ屋根のした」の向かいに屋台を構えるのは、蒸し物メニューが味わえる「HEROs屋台 蒸上」です。以前は同じ天神の日本銀行福岡支店前で営業していたこちらの屋台が、新メニューも登場し、さらにパワーアップして移転オープン!
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台湾の夜市にあるような屋台をイメージして作られたという外観。
新しくメニューに登場したのは、おでんと煮込み串。
煮込み串は鶏皮・鶏もも・ぼんじり・豚バラ・シロモツが、甘辛出汁に浸かってトロトロになるまで煮込まれています。
「かつお出汁に醤油とみりん、隠し味に“ざらめ”を使って、博多の人に合わせて甘めに仕上げています。」と、店主の是久(これひさ)さん。
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新メニューのおでんと煮込み串は通年で提供。席に座っているとふんわり匂い、食欲をそそります。
人気のせいろ蒸しは、ますます磨きがかかり満足度倍増!かぶりつくとジュワ~と肉汁が溢れる肉肉焼売や、福岡のブランド肉のせいろ蒸しなど、ボリューム満点なのにヘルシーに楽しめるので、女性のファンも多いのだとか。
味付けに、またいちの塩・ガーリック塩・竹焼塩・抹茶塩・ゆず塩が常備されているので、蒸し物をお好みにアレンジして食べられるのも魅力の一つです。
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柚子焼売(450円・左上)、華味鳥つくね・糸島豚・雷山豚ソーセージが入った福岡のお肉の玉手箱(1,500円・右上)、おでん4種盛り(750円/単品150円~・左下)、串盛り5本(1,150円/単品150円~・右下)
「以前、日銀前で営業をスタートさせたのは2021年10月でした。コロナ禍ではありましたが、たくさんのお客様にお越しいただき本当に感謝しています。心機一転して、また愛される屋台を目指して、お客様に感謝をお返ししていきたいと思っています。」と、力強く語っていました。
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「福岡で唯一の蒸し物が食べられる屋台として、屋台全体を盛り上げていきます!」と是久さん。
HEROs屋台 蒸上〔天神中央〕
2023年6月1日オープン(日銀前からの移転)
個別紹介ページ
Instagram:@yatai.joujou
住所:福岡市中央区天神1-6-8天神ツインビル西側
電話:なし
営業:18:00~24:00
店休日:不定休
福岡名物オールスターが味わえる「えんまんや」
10年間の屋台経験を経て、中洲の清流公園に満を持して自身の屋台をオープンした店主の古家(ふるや)さん。
「これまでの経験で、お客様はいわゆる“THE 屋台”を求めているんだと感じて、メニューはあえてスタンダードな内容にしたんです。」という話の通り、メニューはラーメン・餃子など、屋台の定番メニューが味わえます。
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一期一会をモットーに、食と会話が楽しめる屋台づくりを目指しているそう。
福岡の名物グルメが揃うメニューの中で、オススメは焼きラーメン。博多ラーメンの特徴である細麺とシャキシャキの野菜が、とんこつスープに絡んでボリュームもたっぷり!
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焼きラーメン(1,000円)
パリパリの羽根付きギョーザや博多ラーメン、卵液に豚骨スープを入れて、明太子を巻いたフワッフワな豚骨明太玉子焼きなど、福岡ならではのメニューが豊富。ドリンクにもあまおうを使ったメニューがあり、この屋台だけで福岡グルメが制覇できそうなラインナップです。
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羽根付きギョーザ(700円・左上)、博多ラーメン(750円・右上)、豚骨明太玉子焼き(800円・左下)、あまおうレモンサワー(600円・右下)
屋台は店主が調理をして、スタッフが接客をするというのがほとんどですが、こちらの屋台は、スタッフが調理を担当して、店主が接客をするという屋台では珍しいスタイル。そこには、店主のおもてなしの心があるそうです。
「中洲エリアの屋台は忙しいというイメージがあるので、もっと会話を楽しんでゆっくり食事をしてほしいなと思っています。あと、僕自身も旅行や食べ歩きが好きなので、福岡をもっと楽しんでもらえるために穴場スポットなどもどんどん発信していきたいです。」
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「九州の玄関口として、旅行で来られた方にも心から満足してもらえるような屋台にしていきたい」と古家さん。
えんまんや〔中洲〕
2023年6月1日オープン
個別紹介ページ
住所:福岡市博多区中洲1-8 清流公園内
電話:なし
営業:18:00〜翌1:00(0:30ラストオーダー)
店休日:不定休
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