屋台に行けば、トレンドがわかる!? 福岡の街の取り組みを、屋台から発信!
2019年2月23日国内外の観光客から地元の人まで、にぎわう屋台。おいしい食事とコミュニケーションを楽しめるだけでなく、街の人たちに何かを伝えるのにもぴったりの場所です。
屋台の席に座ってふと見あげれば、店員さんたちはおそろいのTシャツ。カウンターにはQRコードが示され、ピピっとキャッシュレス決済も可能とか……。
より便利に、より安心して楽しめる福岡になるために、屋台もまた、さまざまな挑戦を続けています。
●飲酒運転ゼロを、Tシャツ着用で呼びかけ
天神エリアと博多エリアの屋台では、西日本新聞社を中心に展開する「飲酒運転撲滅キャンペーン(チームゼロフクオカ)」に賛同し、毎月25日に「チームゼロフクオカ」Tシャツを店主や店員が着用しています。
福岡観光の一環としても人気の屋台で飲酒運転撲滅キャンペーンを行うことで、屋台の利用客に当日や翌日の運転について考えてもらうことを狙いとしています。全国の人に向けて、飲酒運転ゼロに真摯に取り組む街であることを発信しています。
●屋台でキャッシュレス実験
現金を使わないキャッシュレス決済の機運が高まっている現在。福岡市では、「福岡市実証実験フルサポート事業」で平成30年6月12日に採択した、「キャッシュレス」に関する実証実験プロジェクトを実施しています。対象となるいくつかの民間施設のうち、屋台においてもこの実証実験が8月から始まっており、現在34の屋台でキャッシュレス決済が可能になっています。
これまでは現金決済が主流で、気軽に入りづらいと感じてしまいがちだった屋台。キャッシュレス決済によって利便性が高まることで、今後地元の人や国内外の観光客の利用機会が増えると期待され、「屋台×キャッシュレス決済」の親和性に注目が集まっています。
●「屋台×キャッシュレス」を、国際ビジネスマッチングイベントでも披露
福岡市がスタートアップコミュニティ「明星和楽」とともに開催した国際的なビジネスマッチングイベント「WARAKU SUMMIT」にも、キャッシュレス屋台が初めて登場しました。
イベントは平成30年9月15日と16日の2日間にわたり、旧大名小学校跡地を活用した「Fukuoka Growth Next」で行われました。このようなイベントに福岡の食文化を代表する屋台が登場するのは初めて。福岡市内だけではなく、海外からもスタートアップ企業やベンチャーキャピタル等が集まる場で、古き良き日本の食文化とIT技術とのコラボレーションを体験してもらう形となりました。
このイベントで初めて屋台を利用したという大学生は、「今まで敷居が高くて暖簾をくぐれなかったが、このイベントで屋台体験ができて楽しかった。また自分でも行ってみたい」と話し、若年層が屋台を経験する良いきっかけにもなったようです。
また、海外からの参加者も「福岡独自の食体験ができてとても良かった」と大好評。屋台独特の、“知らない人同士でも会話が弾む雰囲気”は、ビジネスマッチングイベントとの相性も良く、今後も同様のイベントへの登場が実現するかもしれません。
●福岡マラソン2018EXPOに屋台が初出店
平成26(2014)年から毎年11月に開催され、全国から多くの市民ランナーが集まる福岡マラソン。その受付を兼ねたプレイベントとして、平成30年11月9日、10日の2日間に渡り福岡市役所西側ふれあい広場で行われた「福岡マラソン2018EXPO」に、3軒の屋台が初出店しました。昼間に営業する屋台は珍しく、また福岡銀行のスマートフォン決済サービス「YOKA! Pay(よかペイ)」を利用すると飲食代が割り引きになるなど、各店からお得な特典もあり、昼間の時間からたくさんの人で賑わいました。
翌日の大会当日は,屋台で力をもらったランナーをはじめ約12,000人が福岡の中心の天神から自然豊かな糸島まで駆け抜けました。
福岡の屋台はこれからも、街の「新しい」と「おいしい」を提供していきます。