伝統のお祭りや歴史の足跡など福岡の隠れた魅力を広く遠くへ発信

2024・2025年福岡親善大使

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歴史的なスポットや伝統文化体験など、福岡観光をさらに楽しむポイントを、地元の歴史や文化に精通する皆さんに教えていただく「地元の人に聞く!福岡の歴史・文化の魅力」インタビュー。今回は2024・2025福岡親善大使を務める上田穂乃香さん、高橋彩夏さん、國﨑成美さんの3名にお話をうかがいました。

取材対象者紹介

上田穂乃香(うえだほのか)さん(写真左)
博多のお祭りが大好きな生粋の博多っ子。博多園山笠に参加できる女性は小学校4年生までと知って愕然とした思い出をきっかけに先人から受け継いだ祭りを深く知り、未来へとつないでいきたいと、大学のゼミではまちづくりの中における祭りについて学んでいる。

高橋彩夏(たかはしあやな)さん(写真中央)
大学では外国語学部で英語を専攻。また近年外国人居住者も増えている地元福岡を鑑みて「多文化共生」ゼミに所属し、国内外の人々がともに快適に暮らせるような、住みよい街づくりについて学んでいる。

國﨑成美(くにさきなるみ)さん(写真右)
福岡のテレビ番組リポーターやイベントMCとして活躍中のタレント。KBC九州朝日放送リポーター時代、地元応援企画で県内60市区町村におよんだ取材経験を生かし、福岡を盛り上げるべく、さまざまなジャンルの取材活動にもいそしんでいる。

2024・2025年福岡親善大使
https://www.instagram.com/fukuoka_ambassador/?hl=ja
※最新情報は公式Instagramで↑

福岡の魅力をより多くの人へ伝えたいと「福岡親善大使」に

皆さんが福岡親善大使に応募された理由をお伺いできますか。

上田さん:私は生まれも育ちも博多で、幼い頃から「博多どんたく港まつり」の源流と言われる博多松囃子(はかたまつばやし)や博多園山笠に参加していました。それを通じて地域の方たち皆さんに育ててもらったような感じがありまして、お祭りに参加することはもちろん、博多のお祭りという文化が大好きでした。また櫛田神社や東長寺をはじめ、歴史ある素敵な神社やお寺も多く残っています。

福岡はこんなにも魅力ある街なのに地元の方たちのほうが意外にそれをご存じなくて、「福岡には観光地ないやん」という人が多いことがすごく悔しかったんです。そのような理由もありまして、1.福岡のファンを世界中に増やすこと、2.福岡に住んでいる人に地元のことを大好きになってもらうこと、3.祖母のような「ごりょんさん」(※)になること。これら私の3つの夢をいつか叶えていけるようにと、福岡親善大使に応募しました。

※博多園山笠に参加する男性の奥さんのこと。

高橋さん:私は、まず生まれ育った福岡市と深く関わることをやってみたいと思ったことと、大学生だからこそ使える自由な時間を有効に活用して、今しかできない経験をしたいと思ったこと。この2つの理由から、福岡親善大使に応募しました。

國﨑さん:普段はリポーターの仕事をやっていまして、福岡県内のいろいろな場所を取材してきたのですが、その中で珍しい経験をしたり、普段聞けないお話を聞くたびに、どんどん福岡が好きになりました。ただ、仕事を通して知った魅力を、テレビの場合は放送エリアでしかお届けすることができないんですね。

福岡親善大使になれば日本全国や海外の方にもPRできるじゃないかと。この福岡の魅力をより広く、もっと多くの方に伝えるのに相応しい仕事ではないかと思いまして応募しました。

福岡親善大使の審査方法やその時のエピソードがあれば教えてください。

上田さん:まず書類審査がありまして、次に行われた10名ほどの集団面接で自己PRをしたのですが、1人30秒ぐらいしか時間がなくて。自分の想いをうまく伝えることができずもどかしかったです。

高橋さん:集団面接の自己PR時間は本当に一瞬でした。それもあって、まさか自分が最終面接まで残り、福岡親善大使に就任できるとは思っていなかったので、連絡を受けた時は本当にびっくりしました。

國﨑さん:私は面接の時に博多人形を持っていきました。取材で仲良くなった博多人形師さんの教室に1年間通って作ったものなのですが、その教室がすごく楽しかったので、それを伝えたくて持っていったのですが、あとで考えたら、1人だけ持参物ありでちょっと不思議な人だったなと自分でも思いました。

就任後は主にどのような活動をされているのですか?

國﨑さん:最初の活動は5月に行われた「博多どんたく」でした。前夜祭で就任式をしていただいて、3日と4日のパレードに参加しました。その後は、九州各地のお祭りやイベントに参加させていただいたり、全国各地の百貨店で行われる福岡物産展でPRしたりしています。県外に出ることも多いですが、活動を楽しんでいます。

活動中の印象的なエピソードがあれば教えていただけますか?

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高橋さん:先日、名古屋の物産展で記念品をお配りしていた時なんですが、お客様から「福岡にこの前行ったよ」とか「今度の九州場所に行くんだ」とか、たくさん声をかけていただきまして。とても温かい土地だなと思いました。福岡の魅力を発信する身でありながら、うかがったその街の魅力にも気付くことで規模が広がって、福岡だけではなく「日本っていいとこだな」と思うようになりました。

上田さん:3人で鹿児島の「おはら祭り」に参加して、福岡の観光PRもさせていただいたのですが、パレードに3人とも加えていただいて、一緒に踊ったんです。その時のまわりの人の動きや雰囲気が「博多どんたく」にそっくりでして、とても楽しかったんです。いろいろな都市に行くことでお祭りの共通点に気付いたり、自分の好きな福岡を再認識できるというのも、この活動の魅力だと思っています。

高橋さん:就任前に考えていたよりは大変ですが、その土地のお祭りやグルメなども体験できますので、楽しみながら3人で福岡の魅力を発信しています。

進化しながらも守り続けた伝統を感じることができる街

皆さんが福岡の歴史や文化に関わられるようになったのは、福岡親善大使となってからでしょうか?

上田さん:私は「博多園山笠」に0歳の時から出ていますので、その頃から伝統文化や歴史にふれていたとは思うのですが、それを意識したのは小学校6年生からです。私の小学校では「博多仁和加」をやってみるとか、伝統工芸品の職人さんにインタビューするとか、学年ごとに行う地域学習にすごく力を入れていました。

そして、6年生の時にみんなで「子供山笠」を作り上げる授業がありまして。関係者の方にお話を聞いたり、山笠の歴史を学ぶなかで、私が今まで参加してきたお祭りが長く受け継がれてきた伝統なのだと気付き、その時から意識的に関わりたいと思うようになりまして、あらためて福岡の歴史や伝統文化の勉強を始めました。

高橋さん:私は福岡親善大使に就任するまでは、正直あまり関わってきませんでした。小学生の頃に学童保育に通っていたのですが、その時に博多人形師の先生などが外部から来てくださって、制作体験した経験などはあったのですが、それ以外はあまり深く関わる経験がなかったです。

就任してからは、「博多仁和加」の大会に出たりとか、「博多伝統芸能館」で芸妓さんの公演を見たり。そのような体験を通して初めて深く関わることができましたのでありがたい経験だなと思いますし、生まれ育った福岡でも、歴史を知ることで新たな一面や魅力を発見できて、すごく貴重な経験をさせていただいています。

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國﨑さん:私もこの活動を始めてからです。リポーターで県内各地を回っていた頃は、イベントなど当日に取材することが多かったんです。例えば「博多どんたく」の場合、当日にお越しになっているお客様の声を聞くだけだったのですが、福岡親善大使になってからは、イベントを作る段階から関係者や街の皆さんとPR活動に携わらせていただき、その中で歴史や文化を知りました。ですから、今はまだ勉強中です。

それでは皆さんそれぞれが考える、福岡の歴史的・文化的な価値や特徴、魅力はなんでしょうか?

上田さん:私はよく「温故知新の町」と言っています。古来から大陸と交流していた博多にはお茶の「聖福寺」、ういろうの「妙楽寺」など、たくさんの発祥の地や伝来の地とされるところが残っていますが、ただ新しいものを受け入れるだけではなく、それをきちんと見極めて、古いものを大事にしつつ進化させていく、そのバランスが福岡の特徴だと思います。だからこそ、「博多園山笠」も形を変えながらずっと800年近く続いているのだと思います。

高橋さん:博多旧市街エリアの中には「櫛田神社」がありますし、芸妓さんの公演を見ることができる「博多伝統芸能館」などがあります。ほかにも博多織や博多人形を見たり制作体験もできますので、このエリアに足を運べば博多の歴史を感じたり伝統文化を体験できるところが魅力だと思います。

國﨑さん:福岡は今、起業しやすい街と言われています。これは「新しいものを受け入れて進化させる」という先人からの考え方が受け継がれているからこそ、先輩方がアドバイスや後押しをしてくださるからではないかと思います。

先ほど二人がお話された、歴史的な価値があるから福岡が好きというのもありますが、ビジネス的にもすごく勢いがあり、交通アクセスの良さなどの状況も含めて、福岡の人が自信をもって自分の故郷・福岡がいいと言えるところではないかと思います。

 

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歴史や伝統文化、自然など、多彩な観光スポットが点在

福岡市のPRをされている皆さんだからこそ訪れていただきたいと思う歴史的なスポットや文化体験ができるスポットはどこでしょうか?

高橋さん:やはり博多旧市街です。おすすめは着物を着て歩くこと。このエリアには着物レンタルショップがいくつかありますので、神社・お寺めぐりや伝統の公演を見たりしながら古い街並みの中を歩けば、まるでタイムスリップしたような気分を味わっていただけると思います。日本の伝統文化も体感できますので、外国人の方にもおすすめです。

國﨑さん:新しく出来たスポットですと福岡市地下鉄七隈線「櫛田神社前駅」です。コンコースの壁に描いている「博多園山笠」のかわいいイラストや、改札前は伝統工芸品のちょっとした博物館のようになっています。さまざまな作家の博多人形や、博多織、博多水引とかなり見ごたえがありますので、おすすめです。海外からのお客様はもちろん、地元の方にも見ていただきたいですね。

上田さん:福岡でしたら、同じエリアで国指定史跡を2つも見ることができる福岡城跡と鴻臚館(こうろかん)です。鴻臚館は古来から大陸と交流があったことを一番に感じられるところですし、遺跡を発掘したその場所に、発掘された品々が展示されているので、より歴史を感じていただけると思います。

そして福岡城は、天守閣が無いにもかかわらず、美しい石垣や、福岡市内を一望しながら令和の殿様気分が味わえる天守台など見どころもたくさんありまして。なかでもズラーッと櫓が並ぶ「多聞櫓」(たもんやぐら)が一番おすすめです。春は桜と多聞櫓が撮れる最適な場所がありますので、ぜひ探しながら観光していただければと思います。

 

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次に地元民だからこそ知る穴場的なスポットや、より福岡をディープに楽しむスポットを教えてください。

國﨑さん:福岡の街を高いところから見ると面白いですよ。福岡サンパレスホテルにある「展望レストランLAPUTA(ラピュタ)」は筒状建物の最上階ですので、景色が360度グルッと一周見渡せるんです。海側もいいですが、特にJR博多駅までまっすぐピシッと続く大博通り側を見ていただきたいです。ほかに「ザ・リッツ・カールトン福岡」のレストランや、市内南西部にある「ABURAYAMA FUKUOKA(アブラヤマフクオカ)」から望む景色もおすすめです。

上田さん:JR博多シティの「つばめの杜ひろば」から見るのもいいですよね。大博通りに並行して道がずっと並んで、垂直に横筋があるのを見ると、豊臣秀吉の町割や蒙古と戦いやすくするのために整備された街並みなど、壮大な景色の中に博多の歴史が潜んでいるのを感じることができます。

もう一つ私がおすすめしたいのは「聖福寺」です。1192年に源頼朝が建立し栄西禅師が開山したというお寺で、都市部とは思えないほど静かで厳かな雰囲気ある国指定史跡の境内が素敵なんです。木々が生い茂る中に池があって、そこにあるベンチに腰掛けて眺めていたら、いつの間にか時間が過ぎているんです。私が癒されに行くスポットなので、あんまり人が増えちゃうとちょっと困りますが………でも素敵な場所です。

高橋さん:私も自分自身が癒される場所なのですが、「大濠公園」です。池があって緑も豊かで、自然が恋しくなると行く場所です。友人と行ってベンチに座ってボーッとしたり話をしたりしていると、あっと言う間に3時間ぐらい経ってしまいます。時間ができると自然を求めて、マイナスイオンを浴びに行っています。特に夕暮れ時は夕陽が反射して水面がキラキラ輝く様子が素敵で………心が浄化されますよ。

周辺には行列ができるパスタ屋さんや、おいしいパン屋さんなど、さまざまなグルメスポットも隠れていますので、大濠公園にもぜひ行ってみてください。

海外向けのPRも!福岡の魅力をバランスよく広く発信していきたい

これからの福岡市観光や文化発信について思い描くことはありますか?

高橋さん:福岡は伝統と進化を兼ね備えているバランスのいい都市だと思っていますので、情報発信もバランスよくできるようになればいいなと思います。福岡はグルメの街というのが一番にきてしまう。グルメも魅力的だし、皆さんの興味があるところかなと思いますが、同じぐらい博多の伝統文化やほかの観光スポットもバランスよく情報発信できれば、もっともっと福岡の街が盛り上がるのかなと思います。

上田さん:私は福岡市に住んでいる人や出身の方など、ひとりひとりが福岡の魅力を理解して周囲にお伝えいただくことができれば、もっとたくさんの方に福岡のことを知っていただけるんじゃないかなと。もちろん、私たちも福岡親善大使の活動を通じて精いっぱい発信していきますが、福岡市に関わる皆さん全員が親善大使のようになって一緒に発信していただければ、さらに心強いなと思います。

國﨑さん:町で博多織献上柄の装飾などを喜んで撮影している様子を見ると、海外の方のほうが福岡の歴史や文化に興味を持っていると感じることもありまして、海外の方にも福岡を上手にPRしていければいいのではないかと思っています。さまざまな機会で福岡を上手にPRできるよう、観光に特化した英語を学ぶ機会があれば嬉しいですが、自分自身でもコミュニケーションがとれるよう努力していきたいです。

 

最後に読者の皆さんへメッセージをお願いいたします。

上田さん:知れば知るほど“福岡沼”にはまる街ですので、歩いている時にちょっと気になったことがあれば近付いてみたり、調べてみたりしながら観光していただければと思います。知れば知るほど面白くなると思いますので、たくさんのことにアンテナを張っていただき、より福岡を楽しんでください。また福岡検定上級を取得する時にも活用させていただいた福岡市の観光情報サイト「よかなび」の記事を参考にしていただくのもおすすめです。

福岡は1年中さまざまなお祭りがありまして、それぞれ雰囲気が違いますので、それも楽しんでいただければと思います。また「博多園山笠」前にお寺や神社を回っていただいて、山笠の時期にも回っていただくと、それぞれ違う雰囲気で観光を楽しんでいただけると思いますのでおすすめです。

高橋さん:福岡は伝統と進化、自然と都会っていう、本当にバランスが取れた都市だと思います。1日だけではすべて体験できないほど、どこをとっても魅力あふれる街です。長く滞在していただいたり、何回もお越しいただいて、“飽きない福岡観光”を楽しんでいただきたいと思います。

國﨑さん:自分で福岡の新しい情報を探したり、歴史の勉強をするのは難しいと思う方は、先ほども話に出たように「よかなび」をご覧いただいたり、私たちもSNSで旬な情報を発信することに力を入れていますので、気軽にフォローしていただければと。それをきっかけにまち歩きをしていただいて、福岡をもっと好きになってもらえたらいいなと思います。

また、福岡市内は新しい商業施設がどんどん誕生していますので、その中に新しい飲食店が入るのを私自身も楽しみにしていまして。食事に迷った時にはそういったところに行けば福岡グルメが味わえると思います。地元の皆さんは、自分のお気に入りの店舗を開拓して、楽しんでいただけるといいですね。

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インタビューで紹介したスポット

さまざまな活動で博多の魅力を広く発信「福岡親善大使」

福岡市内はもちろん、国内外で行われるお祭りやイベントなどで福岡市の魅力をPRする親善使節で、活動任期は2年間。伝統芸能の大会や福岡マラソン、県外のお祭りにも自ら参加するなど、幅広くアクティブに活動しています。博多織を取り入れた今季デザインの制服にも注目です。

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