2021夏休み特集 いろんな展覧会で新発見
2021年7月20日夏休みに、いろんな展覧会で新しい発見をしてみませんか。
徳川将軍が福岡に集結した特別展、アルティアム 「最後の」展覧会、蒸気の秘密に迫った特別展、話題のバンクシー展などなど、今年の夏はアートに癒されませんか。
※お出かけの際は、感染拡大防止策等について政府及び行政、各施設の公式情報を必ずご確認いただき、あわせて基本的な感染対策(手洗い、3密の回避、マスク着用等)の徹底もお願いします。
◎特別展「徳川家康と歴代将軍」 選りすぐりの名宝150点を一堂に
特別展「徳川家康と歴代将軍」は、名刀や甲冑、書画など選りすぐりの御神宝約150点を一堂に公開する、過去最大の久能山東照宮展です。
久能山東照宮には、徳川家康の甲冑三領や晩年の日常生活で愛用した品々(重要文化財「徳川家康関係資料」)76件191点をはじめ、江戸城内に保管されてきた歴代将軍の武具・甲冑、歴代将軍が代替わりや参詣に際して奉納した刀剣、将軍や徳川家ゆかりの人々による書画類など、約500件2,000点余(国宝・重要文化財76種200点余)の御神宝が所蔵されています。
徳川家康が晩年の日常生活で愛用した物を展示しています。愛用した老眼鏡、日本最古の鉛筆、コンパスなど身の回りの日用品も展示されています。これらの日用品から家康の日常の姿を想像してみるのも面白いかもしれません。
スペイン国王から家康に贈られた西洋時計は、日本国内に現存する西洋の機械時計としては最古のものとして知られています。ぜんまいで駆動し、製造時の部品がほぼ残っており、世界的にも貴重な時計です。
歴代徳川将軍の名宝約150点が福岡博物館に集結しています。なかなか見ることのできない家康の晩年の愛用品の展示も今回の見どころの一つです。歴史好きな人は、機会があればぜひ見に来てください。
◎特別展「徳川家康と歴代将軍 ~国宝・久能山東照宮の名宝~」
・開催期間:2021年7月16日(金)~9月5日(日)
午前9時30分~午後5時30分(入館は30分前まで)
7月22日~8月26日の金・土・日・祝日は午後8時まで
・休館日:月曜日休館、月曜日が休日の場合は翌平日休館
・会 場:福岡市博物館 2階特別展示室
・チケット:一般1,500円(1,300円)
高大生900円(700円)
中学生以下無料
・オフィシャルサイト:https://kunozan2021.com/
特別展「徳川家康と歴代将軍 ~国宝・久能山東照宮の名宝~」【福岡市博物館】2021年
◎福岡市科学館で「蒸気」の秘密を迫ります
日本の産業革命に多大な影響を与え、スコットランドから西洋技術を導入したトーマス・グラバー。福岡市科学館では特別展「グラバーが運んだみらい展 蒸気のひみつ」を開催中です。長崎の観光名所「旧グラバー住宅」の主人、トーマス・グラバー。貿易商人である彼は、幕末の日本に数多くのものをもたらしました。なかでも蒸気機関は日本の暮らしを大きく変えるものでした。今回の展示は、日本の産業革命に影響を与えた「蒸気機関」を中心に、映像、展示、体験で紹介しています。
蒸気の力がわかる体験ゾーンでは、蒸気を作って船を動かす体験ができます。ポンプを上下に動かしタンクの水を沸騰させて蒸気を発生させ、船を引き上げる力になります。模擬体験でも結構な力が必要です。蒸気機関のおかげで、船や貨物などいろんなものを動かすことができるのがすごいですね。また、旧グラバー住宅を原寸大で再現した展示空間では、タイムスリプーしてクラバーさんと写真体験、蒸気機関のしくみやトーマス・グラバーの偉業を紹介しています。子供から大人まで、だれでも「蒸気機関」に関する仕組みや歴史を楽しく学ぶことができます。
◎特別展「グラバーが運んだみらい展 蒸気のひみつ」
・開催期間:2021年4月29日(木曜日・祝日)〜8月29日(日曜日)の土・日のみ開催
9時30分~17時30分(最終入場17時)
※ただし、夏休み期間(7月22日〜8月26日)は毎日開催
・会 場:福岡市科学館 3階企画展示室
・観 覧 料:大人 1000円
高校生以下 600円
特別展「グラバーが運んだみらい展 蒸気のひみつ」【福岡市科学館】2021
◎イムズ閉館に伴う アルティアム 「最後の」展覧会
今回の三菱地所アルティアム・最後の展覧会「絶望を覆すことができない恋を正義とせよ、きみが、死んでも残る花。」は、過去にアルティアムで展示され、その後もさらなる活躍をされている作家7名によるグループ展です。
【出品作家 7名】塩田 千春/淺井 裕介/潘 逸舟/津田 直/山内 光枝/鹿児島 睦/最果 タヒ
展覧会のタイトルは、出品作家の一人である最果タヒが、アルティアム閉館前最後となる本展に寄せて書き下ろした詩≪絶滅≫の一文です。三菱地所アルティアムは、毎年約10本の展示を行い、幅広いジャンルを通して来場者に斬新な体験やアイデアを与えてきましたが、今回の展覧会でちょうど333本目の展示になります。
福岡市出身の作家・鹿児島睦さんの作品≪鳥≫は、陶器に描かれた様々な花や木などはイムズやアルティアムを表し、鳥は作家自身であったり、あるいはスタッフや来場者であったりで、他のところに羽ばたいても、いつかここに戻ってくることを象徴しています。
浅井裕介さんの作品は、常設壁のビス穴の埋め戻し後を一個一個、金色の花で囲みながら、床板を剥がし、削り取る行為で出た切り屑を使ったもので,素材と建物そのものとのコミュニケーションをとるように制作したそうです。
三菱地所アルティアムは32年間にわたり、福岡の文化発信拠点のひとつとして、訪れる人々がアーティストや作品と一体となり、気軽にアート(art)を楽しむことができるスタジアム(stadium)のような親しみやすいギャラリーを目指して「アルティアム(ARTIUM)」と命名されました。今回が最後の展覧会です。皆さん、ぜひ見に行ってみてください。
◎最後の展覧会「絶望を覆すことができない恋を正義とせよ、きみが、死んでも残る花。」
・開催期間:2021年7月14日(水曜日)~8月31日(火曜日)10時~20時
会期中休館日なし
・会 場:三菱地所アルティアム(イムズ8F)
・料金:一般400円
学生300円
★合わせて読みたい:ありがとう、アルティアム イムズ閉館に伴う「最後の」展覧会
◎バンクシー展天才或反叛者 福岡初上陸
イギリスを拠点に、世界的に注目されるアーティストのバンクシーは、作品を通して社会や政治に鋭い意見を示し、作品が発見された際には世界中で大きな話題になります。今回の展示会は、複数の個人コレクターの協力のもと、オリジナル作品や版画、立体オブジェクトなどが過去最大級の規模で展示されています。
入口を入ると、大きな3面スクリーンが迎えてくれます。これまでの活動がイメージ映像で紹介されています。制作風景が想像されて、一気にバンクシーの世界に入り込んでいきます。
冒頭の映像を抜けると、テーマに分かれて様々な作品が展示されています。今回の展示会は、70点以上の作品の音声ガイドがウェブサイトで無料で提供されていますので、解説に合わせて作品を楽しむことができます。
2階に上がると、政治や監視カメラなどに関する作品が展示されています。その中には、初期作品のひとつ『ラブ・イズ・イン・ジ・エア』もあります。作品に描かれている男は火炎瓶ではなく、花束を持っており、パレスチナ人の人権を訴えています。
2018年に大きな話題になった、バンクシーの代表作品の一つ『ガール・ウィズ・バルーン』も展示されています。ロンドン・サザビーズのオークションに出品されたこの作品は、オークション中にバンクシー自身の仕掛けた機械によって切り裂かれました。特におすすめしたいのは、会場に事件に向けた準備期間の映像も流れて、事件を違う角度で見ることができます。
過去最大規模のバンクシー展を見ながら、いろんな課題を改めて考えてみませんか。彼は一体何者なのか。是非、その目でお確かめください。
◎LANDIC presents バンクシー展 天才か反逆者か
・開催期間:2021年7月2日(金曜日)~2021年10月31日(日曜日) 会期中無休
10時~20時(最終入館は午後7時30分)
・会 場:UNITEDLAB(ユナイテッドラボ) 福岡市中央区大名1-3-36
・チケット:詳しくはBANKSY展オフィシャルサイトでご確認ください。
★合わせて読みたい:過去最大規模のバンクシー展 福岡初上陸
LANDIC presents バンクシー展 天才か反逆者か【UNITEDLAB】2021