齋藤陽道写真展『絶対』開催!【LIBRIS KOBACO、EUREKA】2024年 ~LIBRIS KOBACO 五周年記念特別展示
開催終了 大濠・六本松エリア写真作家・齋藤陽道さん写真展を開催。
LIBRIS KOBACO 五周年記念特別展示~齋藤陽道写真展『絶対』
齋藤陽道は、2010年写真新世紀優秀賞。2014年日本写真協会新人賞。
そして、2019年『感動、』(赤々舎)にて木村伊兵衛写真賞最終候補に選出。
写真家としての活動だけでなく『写訳 春と修羅』『それでも それでも それでも』(ナナロク社)、『声めぐり』(晶文社)など数多くの著書を出版、また自身主演のドキュメンタリー映画『うたのはじまり』が2020年に公開されるなど多方面に活躍を続けている写真作家です。
今展示『絶対』は、「今生きていて、やがて死んでゆく私たちが今こうして出会っているという事実を絶対的なものとして強くあらしめたい」と作家が語るように、目の前にいる被写体、作家自身、そして鑑賞者である私たちもみな同じく生きて死んでいく存在であると強く感じさせてくれる太陽の光を見つめ撮影した逆光ポートレイト作品を展示いたします。
齋藤陽道 プロフィール
1983年、東京都生まれ。写真家。都立石神井ろう学校卒業。2020年から熊本県在住。
陽ノ道として障害者プロレス団体「ドッグレッグス」所属。
2010年、写真新世紀優秀賞受賞。2013年、ワタリウム美術館にて個展。2014年、日本写真協会新人賞受賞。
写真集に『感動』、続編の『感動、』(赤々舎)で木村伊兵衛写真賞最終候補。
『よっちぼっち 家族四人の四つの人生』(暮しの手帖社・第65回熊日文学賞受賞)、『ゆびのすうじ へーんしん』(アリス館)、『育児まんが日記 せかいはことば』(ナナロク社)、『異なり記念日』(医学書院・シリーズ ケアをひらく、第73回毎日出版文化賞企画部門受賞)、『声めぐり』(晶文社)、など刊行。
2022年には、Eテレ『おかあさんといっしょ』のエンディング曲『きんらきら ぽん』の作詞を担当。
写真家、文筆家としてだけでなく、活動の幅を広げている。
~齋藤陽道写真展『絶対』開催にあたって~
少しだけ空気の湿った雨の日には写真集を読みたくなる。
なぜなら、かすかに雨の気配を感じながらページをめくるのが好きだからだ。
でも齋藤陽道の写真はなぜか雨の日ではなく晴れの日に読みたくなる。
鮮やかな光が差し込む窓辺で彼の写真集を開く、めくるたびに写真と光が混じり合うような感覚になるからだと思う。
最初に齋藤陽道の作品を見た時、展示会場から外に出て空を見上げた時も晴れの日だった。
沢山の感情や思いを抱えながら見上げると、まるで空の色も雲の色もなんだか世界が違う色に見えた。
空にかざした手のひらから溢れるまぶしい光はまるで齋藤陽道の写す光のように感じられた…。
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