神社に奉納された名刀展【太宰府天満宮宝物殿】刀に込められた祈り
開催終了 福岡市近郊エリア神社に伝わる名刀、15点を展示
阿蘇神社の宝刀「蛍丸」の復元刀を期間限定で同時公開
古来、祭祀の場では、人は各々にとって最も価値のあるものを神様への願いや祈りを込めて、大切な節目に奉納を行いました。
「神社に奉納された名刀展」では、神社に伝わる刀の中でも、奉納された名刀に焦点を当て、ご紹介いたします。古くから作刀の技術や文化は世界各地に存在していますが、日本刀はその一振にかかる工程の複雑さとその労力から、絶大な称賛と高い評価を得ています。一方で、武器としての側面から、人々に恐れられ、接収の対象として扱われ、時には散逸したこともありました。そのような不遇の時代を乗り越えた名刀の数々が奉納当時の謂れや言い伝えと共に現存し、あるいは新たな祈りや想いを込めて奉納されているのです。
平成から令和へと御代が受け継がれた今、文化芸術の聖地 太宰府で本展を開催することにより、刀の持つ来歴や伝承はもとより、その美しい姿を通して、刀に込められた祈りを感じていただけることでしょう。
主な展示
【7月11日(木曜日)~8月25日(日曜日)】
菅原道真公の御佩刀
・毛抜形太刀 伝天国 平安時代 重要文化財
福岡市博物館特別展「侍~もののふの美の系譜~」(9月7日~11月4日)で毛抜形太刀を展示します。
【9月3日(火曜日)~11月4日(祝日・月曜日)】
明治天皇天覧
・太刀 銘 俊次 鎌倉時代 重要文化財
【全期公開】
幕末の公家奉納
・刀 銘 長門国萩住永弘/文久三年十二月吉日、二王直清(花押)
江戸時代 三条実美奉納
・刀 銘 丹波守吉道 江戸時代 東久世通禧奉納
太宰府の刀工金剛兵衛
・脇差 銘 源盛高/八月日 室町時代
以上、会期中全15点公開
※予定は変更になることがあります。
[阿蘇神社復興展示]
特別展示「阿蘇神社復興支援-よみがえった宝刀蛍丸」
会期:7月11日(木曜日)~9月1日(日曜日)
【7月11日(木曜日)~7月28日(日曜日)】真打(阿蘇神社蔵)
【7月11日(木曜日)~9月1日(日曜日)】影打(ニトロプラス蔵)
熊本地震で被災した阿蘇神社の復興を支援する取り組みとして、阿蘇氏に代々伝わり、後に肥後国一宮 阿蘇神社の宝刀として秘蔵されながらも、戦後所在不明となった宝刀「蛍丸」の復元刀の真打と影打を期間限定で同時公開します。
そのほか、阿蘇神社境内の復興、復旧の様子を伝える写真や「蛍丸」関連パネルおよび等身大設置、今年4月に「AnimeJapan 2019」ニトロプラスブースで販売されたチャリティーアイテム「蛍丸 極 A4クリファイル」(収益の一部を阿蘇神社に寄付)を以下の要領で販売します。
・販売場所:宝物殿ミュージアムショップ
・販売開始時間:9時~
・クリアファイルは、お一人様につき、3枚まで購入いただけます。
※販売状況により2枚、1枚と限らせていただく可能性がございますので、予めご了承ください。
また、7月13日(土曜日)12時30分~13時15分には「刀剣乱舞-ONLINE-」宣伝隊長おっきい こんのすけさんが太宰府天満宮に来社し、宝物殿前にて撮影会を行います。