大人のけんかが終わるまで【博多座】フランスの劇作家ヤスミナ・レザの最新作、大人のコメディ日本初上陸!
開催終了 中洲川端エリア「アート」「大人は、かく戦えり」などシニカルな大人のコメディを描くヤスミナ・レザが贈る最新作が豪華キャストにより日本初上陸!
本作は、「アート」「大人は、かく戦えり」などが日本でも上演されている、トニー賞やローレンス・オリヴィエ賞に輝く劇作家ヤスミナ・レザが贈る、新作コメディです。破局寸前の不倫カップルと、偶然、一晩いあわせることになったその男の妻の友人カップルと、そのまだらボケの母親という男女5名のコミカルな会話劇からなる、シニカルな大人のコメディで、2015年5月にドイツで初演を迎え、現在も再演を続けています。
そして、日本初演の演出を手掛けるのは、文学座出身の上村聡史。第22回読売演劇大賞最優秀演出家賞や第56回毎日芸術賞第17回千田是也賞、そして演出作品『炎 アンサンディ』が第69回文化庁芸術祭賞大賞を受賞した若手新進演出家です。戯曲を深く読み込み立体化する手腕に定評があり、小劇場から大劇場、古典から現代劇と幅広く活動し、次々に野心的な演出作を手掛ける上村が、自ら本作のドイツ初演を観劇し、演出を手掛けたいと奮い立った意欲作です。そして上演台本は、演出家・俳優とマルチに活躍する劇作家・岩松了が手掛けます。
不倫カップルを演じるのは鈴木京香と北村有起哉、偶然出会う友人夫妻を板谷由夏と藤井隆、そしてその姑を麻実れい、という顔触れ。実力派キャスト陣を得て、博多座初登場の上村聡史が、曲がり角にきた大人たちの少し苦味のあるコメディを軽妙に仕立てます。
ある一夜に偶然出会ってしまった大人たちのけんかの結末にご期待ください!
ストーリー
不倫関係にあるアンドレアとボリスは、ある夜、レストランの駐車場で車を止めたまま、揉めていた。ボリスが妻から推薦されたレストランに連れてきたことを、アンドレアが「デリカシーがない」と非難したのだ。ボリスはそんなことで文句を言うアンドレアに嫌気がさし、帰ろうと切り出す。ところが車を発進させようとしたその時、誤って駐車場にいた一人の老女を轢いてしまう。幸い怪我はなかったが、その老女イヴォンヌは、息子のエリック夫妻と一緒に、誕生日を祝うためにこのレストランに来ていた。そして偶然にも、エリックの妻フランソワーズは、ボリスの妻パトリシアの長年の親友であった。エリックは「折角だから一杯」と言って、ボリスとアンドレアをレストランに誘うが、それは悪夢の夜の始まりに過ぎなかった――。
次第に暴かれていくイヴォンヌの認知症、世話をするフランソワーズのストレス、そんな苦労に無頓着なエリックのマザコンぶり。そして不倫関係を隠そうとするボリスと、だんだん情緒不安定になるアンドレア――。「なんて夜だ、訳が分からない・・・」
果たして5人の夜は、一体どんな終焉を迎えるのか――?