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旧伊藤伝右衛門邸(きゅういとうでんえもんてい)

福岡市近郊エリア

博多駅から電車で約40分でアクセスできる飯塚市。ここに、平成26年度に放映された連続テレビ小説「花子とアン」で話題となった「旧伊藤伝右衛門邸」があります。

主人公村岡花子の腹心の友である葉山蓮子(実在の歌人・柳原白蓮がモデル)が嫁いだのが、嘉納伝助のもと。嘉納伝助のモデルとなったのが、実在の福岡・筑豊の炭鉱王「伊藤伝右衛門」なのです。この「旧伊藤伝右衛門邸」は、白蓮が伝右衛門に嫁いでから、7歳年下の新聞記者と恋に落ち、「絶縁状」を叩きつけるまでの10年間を過ごした場所です。

◆◆「旧伊藤伝右衛門邸」とは!?◆◆
旧伊藤伝右衛門邸は明治期に建てられ、大正期、昭和初期に増築された、近代和風建築物です。 その粋を凝らした豪邸は、国の名勝指定を受けた広大な庭園とともに歌人柳原白蓮が日常起居した建物として飯塚市内に残る数少ない石炭遺産であり、「炭鉱王伊藤伝右衛門」の功績を伝える唯一の文化遺産です。

伝右衛門は白蓮を迎え入れる為、旧伊藤伝右衛門邸の改築を行います。敷地面積約2300坪という敷地に、部屋数25という広大な家屋を設けるのです。しかも、その内部は京都からわざわざ宮大工を呼んで技を尽くさせたという、細やかな美の技法に満ちています。まさに贅を尽くした豪邸です。

建物の見所は和洋折衷の調和のとれた美しさ。アールヌーヴォー調のマントルピース、イギリス製のひし形のステンドグラスのある応接間、一畳たたみを敷き詰めた長い廊下等、様々な芸術的技法を取り入れた当時先進的だった建築技術や、繊細で優美な装飾を随所に見ることができます。

彼の死後、この屋敷は一度売却され、取り壊しなどの方針も検討されましたが、遺産として存続を求める飯塚市民の署名運動などによって飯塚市に譲渡が決まり、1年余りの補修を経て、現在一般公開されています。 約7500平方メートルの敷地の半分を占める庭園は、2011年に国の名勝に指定されました。

「花子とアン」の影響で、さらに注目されているこの豪邸。福岡観光から少し足を延ばして、白蓮の恋物語と、伝右衛門たちの人生を物語る貴重な遺産に触れてみては!?

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