舞台「My Boy Jack」上演 【キャナルシティ劇場】時代の波にのまれ、息子を戦地に送り出 した家族の苦悩を描く話題作 2023年
開催終了 中洲川端エリア時代の波にのまれ、息子を戦地に送り出した家族の苦悩を描く話題作がキャナルシティ劇場で上演。
「My Boy Jack」 は、「ジャングル・ブック」などで知られるノーベル文学賞受賞作家 、 ラドヤード・キプリングが 、第一次世界大戦中に 書いた詩。
声高に戦争が悪いとも、戦争に行かなければよかったとも、息子を返せとも言わず、荒れ狂う風と潮に翻弄され、なすすべもなくいる者のやり場のない憤りや嘆きが語られて います。
その後、 名優 デイヴィッド・ヘイグが戯曲化し、1997年にウェストエンドで上演、イギリスで 2007年にテレビ映画化された際には、息子役をダニエル・ラドクリフ が演じたことも話題となりました。
舞台の演出を務めるのは、「Oslo(オスロ)」「野鴨 Vildanden」「A ・ NUMBER」「エンジェルス・イン・アメリカ」などを手掛け、戯曲の面白さを最大限に引き出す上村聡史。
人脈を使って息子を軍にねじ込む厳格で優しい父を眞島秀和 、子どもたちに無償の愛を注ぐ母を倉科カナ、ハンデがあるにも関わらず必死に努力し将校になった息子を前田旺志郎、不安を押し殺しながら日々を暮らす姉を夏子が演じます。
時代の波にのまれ息子を戦地に送り出すしかなかった、父の気持ち、息子の気持ち、姉の気持ち、そして母の気持ちを切々と伝える本作にご期待ください。
あらすじ
激戦が続く第一次世界大戦。健康な体があるなら戦地に行くべしと声高に理想を語る父ラドヤードは、酷い近視ゆえに軍の規則で入隊出来ない息子を、人脈をつかって軍にねじ込む。
母親と姉は、必死に不安を圧し殺しながら日々を暮らす。戦意高揚を謳っていた父親も、日が経つにつれて不安にさいなまれるようになる。
ハンデがあるにもかかわらず必死に努力し将校になったジョン(ジャック)は、西部戦線へと出征する。厳格だが優しい父と、無償の愛を注ぐ母との幸せな家庭で育った彼は、銃弾が飛び交う戦場を体験する。
ある朝、突撃ラッパが鳴り響く中、彼の中隊に突撃命令が下る。数時間の激闘が終わり兵士たちは次々と傷つきながら塹壕へと引き上げてくるが、そこにジャックの姿はなかった。
演出
上村聡史
出演
ラドヤード・キプリング:眞島秀和
キャリー・キプリング:倉科カナ
ジョン・キプリング:前田旺志郎
エルシー・キプリング:夏子
佐川和正
土屋佑壱
小林大介
STAFF
作:デイヴィッド・ヘイグ
翻訳:小田島則子
演出:上村聡史
美術:乘峯雅寛
照明:勝柴次朗
音響:加藤温
衣裳:前田文子
ヘアメイク:鎌田直樹
演出助手:渡邊千穂 塩屋愛実
舞台監督:篠崎彰宏
宣伝美術:柳沼博雅
宣伝写真:渞忠之
宣伝スタイリスト:菊池志真
宣伝ヘアメイク:奥戸彩子 柗本和子