ノーベル賞受賞100年記念「アインシュタイン展」【福岡市科学館】2022年
開催終了 大濠・六本松エリア20 世紀最高の物理学者と称される、アルバート・アインシュタイン(1879-1955年) は、20世紀前半に相対性理論やブラウン運動理論などを提唱、光電効果の理論的解明によって1921年のノーベル物理学賞を受賞しました。(1921年のノーベル賞の発表が遅れ、アインシュタインが受賞の報をうけたのは、1922年、日本に向かう船の上でのことでした。)
その受賞 100年記念として企画された本展は、アインシュタインの科学理論や日本とのつながりについて、国内外の貴重な資料や、体験装置、ゲーム、科学玩具をとおして、子どもから大人まで楽しみながら学べる内容です。また、没後に多くの個人資料の寄贈を受けたヘブライ大学 (イスラエル) の特別協力を得て、アインシュタインゆかりの品も展示し、幼少時の挫折体験や晩年の平和活動など、深みのある人間性にも焦点をあてます。
【展覧会のみどころ】
アインシュタインが解明した4つの代表的な科学理論「ブラウン運動」「光電効果」「特殊相対性理論」「一般相対性理論」について、楽しみながら学べる体験装置やゲームが多数登場。光の性質や重力、時間と空間の不思議などを、漫画や絵本パネルも使って分かりやすく紹介します!
例えば「特殊相対性理論」のコーナーでは、1 年後に爆発する爆弾を載せた自転車をこいで、光の速さでも 2 年かかる惑星まで爆弾の解除に向かうゲームを行います。はたして間に合うのか?時間と空間が伸び縮みする、光速の不思議な世界を体験してみましょう。
「一般相対性理論」のコーナーでは、自分の動きに合わせて空間に歪みが生まれ、その歪みによって光の動きにも影響がもたらされることを、デジタル宇宙空間の散歩で体験できます。
【展覧会の構成】
<第1章>アインシュタインのキャラクターに触れる
1章では、アインシュタインが生まれてから大学を出て仕事に就くまでを中心に、アインシュタインの人柄が分かるエピソードを紹介します。ドイツ・ウルムに生まれたアインシュタインの幼少期のエピソードをみてみると、話すことが苦手だったり、かんしゃくもちだったり、意外な一面があったようです。そんな幼少期や来日時のエピソードを、ヘブライ大学や慶應義塾図書館などが所蔵する写真や直筆原稿を通して紹介。アインシュタインが好んで遊んでいたおもちゃの紹介や好奇心を刺激する科学玩具の体験コーナーもあります。
<第2章>アインシュタインが変えた世界
アインシュタインが大学の研究者ではなく、まだ特許局の職員として働いていた26歳の時、3つの論文を発表したことから、その年の 1905年は「奇跡の年」と呼ばれています。なぜ奇跡なのかというと、「原子の存在の証明」「光量子仮説」「特殊相対性理論」と、それまで誰も説明できなかったことを、1年のうちに3つも解き明かしたからです。このコーナーでは、その3つの研究と「一般相対性理論」について、体験型の展示を通して紹介します。
<第3章>アインシュタインの研究の先に広がる景色
アインシュタインほどの天才であっても、自らの研究の未来を正しく予測できませんでした。アインシュタインが生きた時代の先には、彼の予想をはるかに超える科学技術の発展があったのです。ここでは現代の最新研究を支える科学技術や研究施設を紹介するとともに、平和を希求し続けたアインシュタインと日本人研究者との交流にもふれます。
※福岡市科学館では、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、各機関からの最新情報をもとに、感染予防・拡散防止に努めてまいります。ご来館の皆様には、ご不便をおかけいたしますが、マスク着用やこまめな手指の洗浄・消毒などのご協力をお願いいたします。
ご来館の際には、【ご来館の皆様へのお願いと当館の対策について】 をご覧いただきますようお願い申し上げます。