呑山観音寺(のみやまかんのんじ)
福岡市近郊エリア呑山観音寺は「のみやまさん」の愛称で親しまれている高野山真言宗の別格本山です。呑山観音寺の山号になっている鉾立山の由来は諸説ありますが、一説には神代の時代、海津見神(ワダツミノカミ)の娘である玉依姫(タマヨリノヒメ)が、神武天皇の尊父である彦波剣武鵜茅葺不合尊(ヒゴナミサタケウガヤフキアエズノミコト)に嫁いだ際に鎮座する山の高さを見比べるため頂上に鉾をつき立てたためといわれています。
その玉依姫ご一行が目的地の竈門山に向うために山を下る途中、山腹に湧く清水を呑み、渇きをいやしたことから、この場所を「呑山(のみやま)」と名付けたといわれています。
また、境内に建つ塔頭(たっちゅう:小寺の意)天王院とともに篠栗八十八ヶ所霊場の札所になっています。
当山は標高450m、「個五塔の滝」の上流に位置し、紅葉の時期には境内は真っ赤に染まります。
中でも、天王院の表参道の紅葉並木や、百観音堂の周辺には千本のドウダンツツジなど見所も多く、参拝者を楽しませています。
例年10月下旬には、ドウダンツツジ、山桜が見ごろを迎えます。モミジは10月末から11月初旬と予想されます。