曲淵五重石塔(まがりぶちごじゅうせきとう)
百道・早良エリア曲淵小学校内に立つ石塔です。室町時代(1336年~1573年)の建立と推定され、塔は下から基礎、塔身【とうしん】、屋根のようにみえる笠石【かさいし】を五段に重ね、その上には、輪状の石と宝珠【ほうじゅ】を組み合わせた相輪【そうりん】と呼ばれる石をのせています。素材には、砂岩【さがん】を用いているため、塔身に浮き彫りされた仏像は風化が進み、現在は確認できません。
伝承では、戦【いくさ】にやぶれ、この地で亡くなった肥後国【ひごのくに】の小国孫右衛門【おぐにまごうえもん】の供養【くよう】のため、孫娘がこの塔を建て、お経をおさめたとされています。