東長寺
博多エリア真言宗九州教団の本山で、山号は南岳山。本尊は弘法大師(空海)。
寺伝では大同元年(806)、唐から帰国した弘法大師が、密教東漸を祈ったと伝えられている。
弘法大師創建の寺としては日本最古で、当初は海辺の地にありましたが、福岡藩二代藩主・黒田忠之によって現在地へと移り、黒田家により300石の寺領と山林15万坪の寄進がなされた。墓地には二代・忠之、三代・光之、八代・治高の墓があり、現在は市指定の史跡にもなっています。
寺蔵の千手観音菩薩は平安時代の作で、槙材一木に彫られています。
高さ約82cmの小像であるにもかかわらず、重量感に満ちた仏像で、国の重要文化財の指定を受けています。
◆六角堂(ろっかくどう)◆
輪蔵と覆屋からなる六角堂は形態的・機能的に優れた仏殿で、市指定の建造物。
天保13年(1842)に博多在住の豊後屋栄蔵(万歳楼袖彦)が、名古屋以西の商人より財を募って名古屋の堂宮大工・伊藤平左衛門を招いて建立・寄進した。
中の六角形の厨子扉には、当時の文人・墨客の書画を蔵している。開帳は毎月28日。
◆福岡大仏(ふくおかだいぶつ)◆
昭和63年(1988)より彫刻が始まり、4年の歳月を経て完成。高さ10.8m、重さ30t。
木造(檜)坐像では、日本一の大きさの大仏である。
16.1mの高さをもつ光背は7仏や13仏も彫られ、後壁面には5000もの小仏が祀られている。
その横には宝物展示室もある。