飯盛神社(いいもりじんじゃ)
西・糸島エリア旧早良郡7ヵ村の惣社で、祭神は品陀和気命・伊弉冉尊・玉依毘賣命を祀っている。かつては上宮・中宮・下宮があり、飯盛山全体が神域だった。上宮跡の山頂は永久2年(1144)の瓦経の出土地で、鎌倉時代には300有余町の社領を領し、南北朝時代にはそれぞれの拠点となり飯盛山合戦が行なわれた。本殿(市指定文化財)は慶安3年(1650)に建立。南北朝時代の宋風の石造狛犬(県指定文化財)、飯盛神社文書(市指定文化財)を所蔵している。又、神仏混合時代の名残として「飯盛神宮寺文殊堂」が在り、南北朝時代の文殊菩薩騎獅像(市指定文化財)を安置している。