福岡博多屋台の初心者あるある6選【前編】
2025年3月4日福岡市で暮らす、山田全自動でござる。
福岡の屋台は、国内だけではなく海外からも注目を集めるスポットでござる。
アットホームな屋台が多く、地元の人はもちろん観光客にも人気。
でも、まだまだ屋台に行ったことがない人もいるようじゃ。
はじめての屋台は、不安もあり、ちょっと勇気がいるだろうが、
そんな人のために、行く前に知っているとちょっと差がつく、屋台あるあるを紹介しよう。
これさえ知っておけば、屋台は怖くない!
※いつも屋台に行っている人も、知らないこともあるかも。確認の意味でぜひ読んでみて欲しいでござる。
1. 屋台は不衛生と思われがち

屋台は、「いまだに水を貯めて同じ水で洗っていて、不衛生だ!」と思っている人がいるのもあるある。
だがご安心を!今の福岡博多屋台は、とても衛生的なんです!
代表的なのが、全屋台に上下水道(給排水)と電源(コンセント)が完備されていること!
屋台1軒1軒に、水道の蛇口と電気が整備されている!
使ったお皿やグラスを流水で洗うことができ、使った水は下水(排水口)にきちんと流している。
油が浮いた水は、『グリース・トラップ(グリース阻集器)』というもので油を分離して排水。そのまま下水に流すことなんてしない。
屋台では美味しいごはんがいっぱい出てくるけど、お刺身やサラダなどの生ものの提供はNGで、「提供直前に十分加熱する」という決まりもある。
食品衛生上も細心の注意が払われているのが分かるね。
屋台=不衛生の考えは時代遅れ、“イマ”の屋台を確認してみると良いでござる!
2. 迷ったあげく中洲屋台に行きがち
福岡には、中洲・天神・長浜の3つの大きな屋台街がある。
市内に約100軒の屋台があって、拙者も初めて行った時はどこに行っていいか悩んだのが懐かしい。
テレビで観たことがある、キャナル近くの中洲屋台に行きがちになってしまうのもあるある。
3つの屋台街には、それぞれの特徴がある。
拙者が屋台初心者のために、各屋台街の特徴を紹介しよう!
●中洲屋台街

まずは、中洲屋台街!
福岡を代表する繁華街に位置し、観光客にも人気でいつも大行列。
川沿いの雰囲気を楽しみながら食事ができるのが特徴。
那珂川の水面に映る屋台の灯りが綺麗で、福岡博多の屋台と言えば、まずは中洲屋台街の夜景を思い浮かべる人も多いのではないかと思う。
このエリアは、ラーメンや焼きラーメン、おでんなど屋台のオーソドックスなメニューが多い印象。夜景とともに賑わいを満喫できるスポットでござる。
同じ中洲でも、地下鉄中洲川端駅の北側にある屋台群「裏中洲」がトレンド。
新旧屋台10軒が連なるディープなスポットでござる。
「裏中洲」まで体験して初めて、中洲屋台街を語ることができよう!
(写真:「裏中洲」屋台群)
●天神屋台街

次は、天神屋台街!
福岡博多屋台の約半数が天神エリアに集まっている。
天神は九州最大のショッピングエリアで、仕事帰りや買い物の後に立ち寄る人も多いよう。
拙者も仕事帰りに通るが、百貨店近くの屋台はいつも繁盛している。
bar屋台やコーヒー屋台など、オシャレでユニークな屋台も営業していて要チェック。中にはグッドデザイン賞を受賞した屋台もあるらしい。
アクセスも良く便利で、どこも人気店だから比較的空いている18時ごろが狙い目でござる。
●長浜屋台街

最後に長浜屋台街!
長浜といえば、長浜ラーメン発祥の地。ラーメンマニアにとって聖地とも言えるエリア。
最近新しい屋台も増えて、今注目の屋台街でござる。
〆のラーメンも良いけれど、今の長浜はラーメンだけではないんです。
明太子料理専門や中国人店主が作るガチ中華の屋台など、他のエリアにはない屋台があるのも魅力。バラエティに富んでいてハシゴ酒をしても楽しめる。
いい意味でお節介で福岡愛溢れる地元客が多い印象。観光客も交じって客同士でいつも盛り上がっている。
なんと言っても屋台の醍醐味は、店主や客同士のコミュニケーション!
美味いごはんと美味いお酒、そして楽しい時をともにする仲間の3要素が長浜には揃っている!
屋台初心者は、まず長浜に行ってみると良いのでは。
3. 行こうと思っていた屋台が休みの時の絶望感
今晩は屋台に行こう!と楽しみしていたのに、現地に行ってみたらやっていない...というのも屋台あるある。
雨が降ったり風が吹いたりするとお休みになることもあって、天候に左右されるのは屋台ならでは。当日の急なお休みもつきものでござる。
「現地に向かう前に、営業しているか確認できたらいいのに」と思ったことがあるんではなかろうか。
実は、確認できる方法がある!
●今日オープンしているか分かる屋台のLINE公式アカウント「FUKUOKA GUIDE」

福岡市が運用する屋台のLINE公式アカウント「FUKUOKA GUIDE」では、各屋台に設置されたIoT電球によって、その日の営業状況をLINE上に表示してくれるという、嬉しい機能がある。
【確認方法は簡単】
①「現在地」や「食べたいグルメ」などの条件で屋台を検索。
↓
②ヒットした屋台の詳細をタップ。
↓
③屋号の上に「本日営業」のアイコンがあれば、営業中!
アイコンがない場合は、お休み。
※「本日営業」のアイコンは、屋台が準備を始める18時頃に点灯します。
昼間に確認して、アイコンがないからといって休みではないので、要注意!
その他にも、エリア検索や、博多弁でおすすめ屋台を教えてくれる“AIおいちゃん”による検索などの機能も充実している。
個別の屋台情報には営業時間や定休日も掲載。
最近では、予約ができる屋台も少しずつ増えているらしい。
予約方法は、電話やInstagramでの受付があり、各屋台のSNSをチェックしてみると良い。
屋台のLINE公式アカウント「FUKUOKA GUIDE」を使って、賢く屋台を楽しんでみよう。
https://lin.ee/IrN0Ach
4. 屋台の前で入りたいけど勇気がなくてモジモジ
初めての方は、なかなか入店しづらいのか、屋台の前を行ったり来たりしている人がいるのもあるある。現代の者は小心者が多い...
“満席かな!?”って思って悩んだ時は、暖簾(のれん)をくぐって店主に一声。
「〇人ですけど、入れますか?」
と聞いてみれば良い。屋台正面から暖簾をくぐれば、店主も気づきやすい。
満席に見えていても、常連客が席を詰めてくれたり融通してくれる。それに従って座るのがベスト。
1人で行っても大丈夫?と心配になっている人も安心。むしろ屋台は1人で行く人も多い。
1人だと店主や常連客に話しかけられやすく、屋台の醍醐味を存分に楽しめるのも魅力でござる。
5. 冬はどこから入っていいか迷いがち
冬の屋台はビニールシートに覆われていて、「席空いているのかなぁ?」「自分でシートめくってもいいのかなぁ?」と悩んでいる人が多いのも初心者あるある。
結論、シートめくって良いんですよ!
冬は防寒対策のために、ビニールシートや建具で屋台が囲まれているが、シートとシートの境を見つけて、「入っていいですか?」と声をかけてみれば良い。
声をかけてみれば、屋台に入るときも出るときも店主がサポートしてくれるので心配無用!
6. キッチンカーと同じ業種と勘違いの人多数
同じ屋外の営業のキッチンカーとごっちゃにする人がいるのもあるある。
“テイクアウト”を頼んでも断られてしまう、なんでだろう?
福岡市では屋台を営業する上で、いろいろなルールが決まっていて、その一つが“テイクアウトはNG”。
屋台はキッチンカーより衛生面のルールがより厳しい。
テイクアウトを行った場合、食中毒や品質の低下などの問題が発生する可能性が高くなる。
こうしたリスクを避けるため、持ち帰りが禁止されているらしい。
屋台の魅力は、ただ食事を提供する場所だけでなく、店主や他のお客さんと交流しながら食事を楽しむ「場」でもあるところ。
屋台という小さな舟に乗り合った仲間。一期一会になるかもしれない。
テイクアウトなんて寂しいこと言わずに、その場の出会いを大切に楽しく語り合うのが屋台の粋な楽しみ方。
仕事や遊び帰りにふらりと立ち寄るのもよし。予約ができる屋台で予約してから行くもよし。
初心者だからと、福岡博多屋台の魅力を体験しないのはもったいない!
お気に入りの屋台を探しに出かけてみよう!!
初心者あるある【後編】もあるのでお楽しみに!
乞うご期待でござる!