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街中で出会う静寂なじかん、こころ落ち着く「日本庭園」

大濠公園日本庭園

大濠公園日本庭園

商業施設やビルが立ち並ぶ福岡市ですが、そんな街なかに実は日本庭園がたくさん点在していることをご存じですか。池や庭石、花木などを配してさまざまな風景を表現する、先人の芸術ともいえる日本庭園。福岡市内の気軽 に行ける4つの日本庭園をご紹介します。

 

大広間からの眺めが圧巻の「友泉亭公園」

友泉亭公園

福岡市城南区、樋井川のほど近くに佇む「友泉亭公園」。もともと筑前福岡藩の六代藩主・継高(つぐたか)公 が、宝暦4年(1754年)、江戸時代中期に別荘として作ったものを、昭和56年に福岡市が純日本庭園として整備しま した。

「友泉亭」の名は、江戸時代中期の公卿(くぎょう)・久世通夏(くぜ みちなつ)卿が詠んだ和歌「世に堪へ ぬ 暑さも知らず 湧き出づる 泉を友と むすぶ庵を」にちなんで名付けられました。

その名のとおり、書院造りの大広間から眺める池の美しさは思わずため息が出てしまうほど。池のほとりには四季折々に彩を変えるさまざまな樹木が植えられており、中でも樹齢300年以上のキンモクセイは風格を感じさせます 。

友泉亭公園_池

友泉亭公園_池3

池の周囲は散策路になっているので、ぜひ歩いてみましょう。水辺の静かな木立ちを歩けば、清らかな滝や、鯉が泳ぐ滝壺、現代では産出量が少なくなった希少な石「根府川石」や、藁ぶき屋根の茶室など、見どころもたくさん。

友泉亭公園_滝

友泉亭公園_池2

池の向こう側から大広間の建物をのぞむ眺めも、また見事

京都宇治茶でたてた抹茶をいただくこともでき、セットのお菓子を選べるのも嬉しい心づかい。冬は温かいぜんざいもあります。

友泉亭公園_お菓子セット

まさに雅の極致ともいえる友泉亭の庭園。大広間では、訪れた人たちが思い思いの姿勢でくつろぎ、吹き抜ける風とゆったりとした時間の流れに身を任せていました。

友泉亭公園_室内

優雅なたたずまいに魅せられる本格的な日本庭園・友泉亭は、外国人の方にも人気。和のおもてなしにぴったりのスポットです。

友泉亭公園

  • 南エリア

福岡市城南区友泉亭1-46
TEL 092-711-0415(友泉亭公園管理事務所)
開園時間/9:00~17:00
休園日/月曜日
入園料/大人200円 小人(中学生以下)100円
抹茶セット/1服 300円

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造園技術の粋を集めた「大濠公園日本庭園」

大濠公園日本庭園_入

口

福岡市民の憩いのスポットとしておなじみの大濠公園。その開設50周年を記念して、昭和59年につくられたのが 「大濠公園日本庭園」です。公園の南口に位置しており、その面積はなんと、日本庭園としては県内最大規模の1万2000㎡!

「日本の伝統的な造園技術の粋を集めて造られた」とされているだけあって、庭園内はとにかく見どころが盛りだくさん。池の背景に築山を配した主庭「大池泉庭」、その周りに枯山水庭、東屋、数寄屋造りの茶室などが配置され、園路をめぐりながら回遊を楽しめます。

大濠公園日本庭園_池

「布落ちの滝」「渓流の滝」「三段落ちの滝」と、趣きの異なる大小3つの滝も見逃せません。

大濠公園日本庭園

この庭園で印象的なのは、いたるところに大きな景石と松の木が配されていること。風光明媚でありながら、どこか雄々しい野趣を感じさせるのはそのせいでしょうか。

大濠公園日本庭園_池2

大濠公園日本庭園_池3

園路の随所に飛び石や石段があり、石橋や太鼓橋を渡るのもまた楽しい

他にも園内には黒松、樫、楠、楓、サツキ、ツツジ、アセビなど多彩な花木が植えられており、とくにサツキやツツジが咲き乱れる初夏の景色は定評があります。

都心の真ん中にありながら、ひととき喧噪を忘れさせてくれる日本庭園。大濠公園のお散歩がてら、ぜひ立ち寄ってみてください。

大濠公園日本庭園

  • 大濠・六本松エリア

福岡市中央区大濠公園1-7
TEL 092-741-8377(福岡県営大濠公園 日本庭園)
開園時間/9:00~17:00
休園日/月曜日
入園料/一般240円 児童(15歳未満)120円

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水琴窟の音色も味わい深い福博の庭園「楽水園」

楽水園_入口

博多駅近くのオフィス街の一角。「こんなところに庭園が?」と驚くような場所にあるのが、「楽水園」です。

まず魅せられるのが、庭園をぐるりと取り囲む、趣ある土塀。「博多塀」と呼ばれるもので、戦国時代、戦乱で廃墟となりつつあった博多の町を復興する際、豊臣秀吉が焼け石や焼け瓦を使って土塀を作ったのだそうです。今でいうリサイクルですね。

楽水園_博多塀

博多塀を辿ってゆくと、楽水園の門扉が見えてきます。
ここ楽水園は、父・尚正(なおまさ)と親子2代にわたって福博の町に貢献した商人・下澤 善右衛門 親正(しもざわ ぜんえもん ちかまさ)が建てた別荘の跡地。戦後、旅館「楽水荘」として使用されていたものが、平成7年に日本庭園として整備されました。

多数の茶室があり、中でも「楽水」の雅号をもつ親正の茶室「楽水庵」からの庭園の眺めは格別。四畳半の空間に、親正の美意識を随所に感じることができます。

楽水園_茶室

茶室では抹茶と季節のお菓子をいただくこともできます

一服したら、お庭へ出てみましょう。お茶のもてなしを優雅に演出する茶庭は、春はシダレザクラ、初夏はヤマブキ、ハナショウブ、秋はモミジと、四季折々に目を楽しませてくれます。

楽水園_池

そして、この庭園でぜひ体験していただきたいのが、「水琴窟(すいきんくつ)」。蹲踞(つくばい)から水が流れ落ちる地中に甕(かめ)や小洞窟を設置し、その中で生じる水滴の反響音を楽しむもので、竹筒を耳にあて耳を澄ますと、地中からかすかな音色が響きます。音の共鳴を利用して、水音を美しい音色に変えて楽しむ昔の人の知恵と遊び心に、思わず感嘆してしまいます。

楽水園_水琴窟

竹筒に耳を当てると、かすかな音色が聞こえます

楽水園で、当時の豪商の優雅さと茶人の美意識に、ひととき浸ってみませんか。

楽水園

  • 博多エリア

福岡市博多区住吉2-10-7
TEL 092-262-6665(楽水園管理事務所)
開園時間/ 9:00~17:00
休園日/火曜日
入園料/大人100円 小人(15歳未満)50円
抹茶セット/1服300円

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樹齢100余年のイロハモミジが見守る名園「松風園」

松風園_入口

最後にご紹介するのは、中央区平尾の閑静な住宅街にある「松風園」です。

松風園は、玉屋百貨店を創業した田中丸氏の邸宅「松風荘」と、京都の著名な数寄屋大工・笛吹嘉一郎によって建てられた茶室「松風庵」が前身で、現在は茶道や華道、煎茶の講座や、お茶会などが体験できる文化交流施設として整備されています。

松風園_茶室

京都から材料や職人を集めて造られた本格的な茶室「松風庵」

もちろん庭園の見学だけでも入園OK。入口で写真付きの「園内案内」をもらえるので、日本庭園に詳しくない方でも、楽しみながら園内の施設や茶の文化についてより深く理解することができます。

個人の邸宅だったとは思えない松風庵の造りも見事ですが、庭園もまた様々な趣向を凝らした意匠があちこちに 。富士山や富士五湖をイメージした野点広場に、特別な場所にしか生えない珍しい「三葉の松」。大きさや間隔を計算し尽くした飛び石。聖母マリアが彫られた「織部灯籠」や、茶道具が彫られた「棗灯籠(なつめとうろう)」。茶の湯の平等思想 を表した出入り口「躙口(にじりぐち ※壁面に設けられた客用の小さな出入口のこと)」…。ここでしか見られない貴重なものもたくさんあります。

松風園_野点広場

真ん中の石を富士山に見立てた野点広場

松風園_三葉の松

日本の松はほとんどが二葉ですが、松風園には珍しい三葉の松が

松風園_なつめ灯

かわいらしいお茶道具が掘られた棗(なつめ)灯籠

そして、松風園のシンボルとも言えるのが、樹齢100年を超えるイロハモミジ。2本寄り添うようにして立つイロハモミジの紅葉は遅めの11月ですが、新緑の季節の美しさもまた格別です。

松風園_紅葉

周辺には「福岡市動植物園」や「浄水緑地」「平尾山荘」なども点在。のんびりと自然散策を楽しんでください 。

松風園

  • 天神・薬院エリア

福岡市中央区平尾3-28
TEL 092-524-8264(松風園管理事務所)
開園時間/9:00 ~17:00
休園日/火曜日
入園料/大人100円 小人(15歳未満)50円
抹茶セット/1服300円

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市内4カ所の日本庭園を紹介しましたが、ひとくちに「日本庭園」と言っても、庭の景色や建物の趣きなど、その魅力はさまざま。季節ごとに移り変わる表情を楽しめるのも、庭園めぐりの醍醐味です。

何より、静寂と風、緑、光、水音などの自然が調和した心地よさに包まれるひとときは、日常では味わえないもの。心を落ち着かせてくれる憩いの空間「日本庭園」へ、ときには足を向けてみませんか。

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