音楽劇『 逃げろ! 』 ~モーツァルトの台本作者 ロレンツォ・ダ・ポンテ~【キャナルシティ劇場】2023年
開催終了 中洲川端エリア
モーツァルトの3本の傑作オペラ台本を書いたイタリアの詩人・台本作家奇想天外な<ロレンツォ・ダ・ポンテ>の逃げる 人生を鋭く描く!
ロック・アレンジされた楽曲にのせ、実力派キャストによる音楽劇!
モーツァルトの3本の傑作オペラ『フィガロの結婚』、『ドン・ジョヴァンニ』、『コジ・ファン・トゥッテ』の台本を書いたイタリアの詩人で台本作家<ロレンツォ・ダ・ポンテ>の奇想天外な逃げる人生を、史実をもとにロック・アレンジされた疾走感あふれる音楽にのせて、鋭く描き出す。
舞台はウィーン。
1779 年にヴェネツィアを追放され逃げ出してきたダ・ポンテが、オーストリア・ウィーンで桂冠詩人として成り上がり、そしてヨーゼフ2世の死とともに追い詰められ、ウィーンも逃げ出すはめになる彼の人生の栄枯盛衰をドラマ化。
そして、ダ・ポンテ(自称天才)とモーツァルト(真の天才)、対照的なふたりがドタバタとぶつかり合いながら 3 作もの傑作オペラが生み出すに至ったその背景は?
サリエリやヨーゼフ2世、ダ・ポンテを嫌ったレオポルト2世なども登場し、ウィーン時代のダ・ポンテの生きざまを浮かび上がらせる。
モーツァルトのオペラをクラシック形式そのままではなく、ロックテイストにアレンジしスピード感あふれる楽曲、さらにオリジナル曲も含め、バンドによる生演奏、キャストたちの歌を絡め、厚みのあるステージを作り上げる。
<登場人物>配役
出演は、イタリアの詩人で台本作家、自称天才の<ロレンツォ・ダ・ポンテ>に橋本良亮( A.B.C Z )。そして、言わずと知れた天才作曲家<ヴォルフガング ・アマデウス・モーツァルト>を佐藤流司が演じる。
また、自由奔放なイタリア人女性<ココ>には、今年7月に日向坂46 を卒業した渡邉美穂。ダ・ポンテがイタリアからウィーンに逃げ出す途中に出会った少年<バレッラ>に弓木大和 。ヨーゼフ2世の侍従<ラザロ>に内河啓介。ダ・ポンテの友人で女性遍歴でも名を馳せる<カサノヴァ>に細見大輔。
さらに、モーツァルトのライバルである宮廷作曲家<サリエリ>に、篠井英介。そして、ダ・ポンテの擁護者でありオーストリア皇帝<ヨーゼフ2世>に、村井國夫を迎え、本作の世界観に今一番合致する実力派、多才な俳優たちが揃い踏みとなる。
ここ数年ますますROCKテイストの舞台作品に意欲を燃やす上演台本・演出の鈴木勝秀が、最も信頼を置く大嶋吾郎の音楽・演奏と共に、 “ROCK バカ芝居 の集大成に挑みます。
◆ロレンツォ・ダ・ポンテ(橋本良亮(A.B.C-Z ))=詩人でオペラの台本作家。
◆ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(佐藤流司)=言わずと知れた天才作曲家。
◆ヨーゼフ2世(村井國夫)=オーストリア皇帝、ダ・ポンテの擁護者。
◆サリエリ(篠井英介)=宮廷作曲家、モーツァルトのライバル。
◆カサノヴァ(細見大輔)=ダ・ポンテの友人、術策家であり作家。女性遍歴で有名
◆ココ(渡邉美穂)=何かワケアリな自由奔放なイタリア人女性。
◆バレッラ(弓木大和)=ダ・ポンテがウィーンに逃げ出す途中に出会った少年。ダ・ポンテの身の回りの世話する。
◆ラザロ(内河啓介)=ヨーゼフ2世の侍従。国王に付き従う。
あらすじ
聖職者でありながら、女好き、ギャンブル好きのダ・ポンテは、ヴェネツィアを追われ、ウィーンに逃げ出す。
だが抜け目ないダ・ポンテはそのとき、オーストリアの宮廷作曲家サリエリ宛の紹介状を手に入れていた。サリエリは、時のオーストリア皇帝ヨーゼフ2世に篤い信頼を受けていた人物で、当時のウィーン・オペラ界随一の実力者であった。
ダ・ポンテは、サリエリに取り入り、ひいてはヨーゼフ2世の庇護にも預かろうと考える。ヨーゼフ2世は、イタリア・オペラを好んでおり、サリエリもイタリア人。
サリエリは、ダ・ポンテの狙い通り、親身になってダ・ポンテの面倒を見た。そしてダ・ポンテは、ついにヨーゼフ2世の寵愛も勝ち取るのであった。そして、モーツァルトのオペラの台本を書くことになる。
最初にモーツァルトの『 フィガロの結婚 』が成功したことで、ダ・ポンテは名声を獲得。ダ・ポンテ自身も天才であると思い込んだ。だが、本物の「天才」モーツァルトとの作業は、自分がいかに凡人であるかを思い知らされるものであった。
対照的なふたりがドタバタとぶつかり合いながらも、勢いに乗ったダ・ポンテは、モーツァルトの 『 ドン・ジョヴァンニ 』 、『 コジ・ファン・トゥッテ 』を完成させ、この世の春を満喫するのであった。
だが、奢れるものは久しからず。ヨーゼフ2世の逝去と共に人生の風向きが変わっていく・・・。さぁ、ダ・ポンテ、逃げろ!