アートカフェ・ムジカ・シリーズ「ハープをめぐる三つの旅」演奏会【福岡アジア美術館アートカフェ】2022年
開催終了 中洲川端エリア




アートカフェ・ムジカ・シリーズ「ハープをめぐる三つの旅」ハープの旅
自由に閲覧できる一万冊の書籍で囲まれた福岡アジア美術館アートカフェ。そのオープンなスペースを響かせる試みとして始まった「アートカフェ・ムジカ」シリーズ。
その第1回目は三つのコンサート、「ハープをめぐる三つの旅」です。
人類は、数千年前にハープの原型を奏したと言われています。古来から、人の心を癒やし、聴く悦びを与えたハープ。アートカフェの空間に響くハープに耳をかたむけながら「三つの旅」に出かけましょう。
ハープの旅 part 1 中村理恵ライブ「緑の力~ハーブを聴く」
2022年12月11日(日曜日)12時30分 開場/13時 開演
「緑の力」とは、植物の自然療法の母といわれたヒルデガルト・フォン・ピンゲン(1098-1179)に由来する言菜。植物による治療によって「生きる力」の回復を意味します。
中村理恵のハーブによるヒルデガルトのメロディとともに、西欧中世の旅に出かけます。また、ハーブの電位変化による藤技守の新作「植物文様」も初演されます。
演奏の合間は、ヒルデガルトが広めたラベンダーを使用したハープやアロマに関するワークショップとハーブティーをお楽しみいただけます。
【出演】
中村理恵(ハープ)、松石恭子(歌唱)、安藤佐知子(トーク)
【演奏曲目】
ヒルデガルト・フォン・ピンゲン:O Pastor Animatum, O Frender Virgaほか
藤枝守:今日は死ぬのにもってこいの日、春の日の花と探く〜「植物文様ソングブック」から、「ハーブの植物文様」(新作)
ほか
part-1のデジタルチケット購入
ライブ会場入場チケット 3,000円
ライブ配信チケット 1,500円
ハープの旅 part 2 ハルモニア・バロック・トリオ 「西欧の周縁を旅して」
2022年12月11日(日曜日)17時 開場/17時30分 開演
「ハルモニア・バロック・トリオ」の演奏による17~18世紀のバロック期にフォーカスしたブログラム。
西欧の周縁を旅するかのように民族色の強いスコットランドやボヘミアなどの作曲家の作品を取り上げます。その響きのなかに、中央アジア的な香りも酸し出され、まさに混在した「響きの旅」となるでしょう。
【出演】
ハルモニア・バロック・トリオ(太田耕平~リュート、上野美科~バイオリン、中村理恵~ハープ)
【演奏曲目】
「スコットランドの旅律集」より
H.Iビーバー・フォリア:ロザリオソナタ第1番
D.オルティス:レセルカーダ第1,2番
藤枝守:オリーブのラウンド
part-2のデジタルチケット購入
ライブ会場入場チケット 3,000円
ライブ配信チケット 1,500円
ハープの旅 part 3 HaRuRuライブ「ハープを旅する」
2022年12月18日(日曜日)17時20分 開場/17時50分 開演
世界中を旅しながら、アイルランドでハープに出逢ったハーピストのHaRuRuによるソロ・ライブ。その旅の印象から多くのハープのためのオリジナル作品が生み出されています。
その背景には、人々のストレスを軽減させ、人とのふれあいを大事にするという思いがあります。今回のライプでは、倉敷や与論島、阿蘇、長崎などをめぐるなかから生まれたハープ作品を中心に、福岡・大濠公園での春の桜に喚起して作曲された新作も初演されます。
【出演】
HaRuRu(アイリッシュハープ)
【演奏曲目】
警固の昼さがり/外海サンセット/新しい世界〜与論島より〜/天空ロード〜立山連の空~ ほか
part-3のデジタルチケット購入
ライブ会場入場チケット 3,000円
ライブ配信チケット 1,500円
藤枝守について:
作曲家。カリフォルニア大学サンディエゴ校音楽学部博士課程修了。博士号(Ph.D.)取得。作曲を湯浅譲二やモートン・フェルドマンらに師事。植物の電位変化のデータによる《植物文様》シリーズを展開。著書に「[増補]響の考古学」など。発酵音響や博多織の機音による舞台作品もある。「ルネサンスの植物文様」や「ガムラン曼荼羅」などCDは多数。1990年代に西武美術館カフェにて月1回のトークイベント「Ear Forum」のホスト役を5年間つとめる。現在、九州大学名誉教授。
アートカフェトーク「ひびきの旅」について:
福岡アジア美術館のアートカフェは、オープンなスペースと自由に閲覧できる一万冊の書籍に囲まれたアートの情報に溢れた空間です。この中でアート好きな人々がより交流できる場として4月よりアートカフェトーク「ひびきの旅」を月に一度開催しています。
毎回アートやその周辺で活動する方々をゲストにお招きし、枠にとらわれない「創造の声」に耳を傾けます。ご参加された方々とはその「声」を共有し、互いの興味や想像力を自在に繋げていくことを目的としております。ホスト役は作曲家の藤枝守が担当。
第1期は「ひびきを弾ずる」と題し、アイリッシュハープ奏者HaRuRu(4月23日)、筑前琵琶奏者 寺田蝶美(5月27日)、ピアニスト河合拓始(6月25日)をゲストに多層的な福岡の音楽シーンを熱く語っていただきました。
第2期は「ひびきを描く」と題し、画家の片山雅史(9月15日)、銀ソーダ(10月15日)、比佐水音(11月12日)をお招きし、当日限りのインスタレーション空間の中「描くこと」のリアリティを語っていただいております。
アートカフェ・ムジカ・シリーズはアートカフェトーク第一期の参加者の多くから寄せられた「演奏を聴いてみたい」という希望を元に企画された取り組みです。