EUフィルムデーズ2019【福岡市総合図書館 映像ホール・シネラ】
開催終了 百道・早良エリア日本初公開を含む、ヨーロッパ各国の選りすぐりの作品を上映
[観覧料]
600円(大人)500円(大学生・高校生)400円(中学生・小学生)
※定員制。各回入替制。
※チケットはすべて当日券。前売り券はありません。(チケットの販売は上映の1時間前からです。)
※障がい者の方は無料。福岡市在住の65歳以上の方は300円。(手帳や保険証などの提示が必要です。)
※「わの会」会員の方は300円。(会員証の提示が必要です。)
[上映作品]
古代の森 The Ancient Woods
7月18日(木曜日)11時
監督:ミンダドウガス・スルヴィラ
2017年/デジタル/83分/リトアニア=ドイツ=エストニア/台詞なし
リトアニアに今も残る数少ない原生林を撮った、詩的で少々風変わりなドキュメンタリー。森の藪からオオカミの巣穴、水面下に眠る森、そして人の住む森の端まで、豊かでリアルな森の音と映像が、ナレーションを介することなく観客をエンドレスな旅に誘う。監督は本作を撮るために、写真と映画の経験を積み、大学で生物学を修めるなど、18年かけて準備した渾身の一作。オリジナルの撮影機器を用いた独特のカメラアングルやショットも特徴的。日本初公開。
ヤン・パラフ Jan Palach
7月18日(木曜日)14時
監督:ロベルト・セドラーチェク
2018年/デジタル/124分/チェコ/日本語・英語字幕付き
ヤン・パラフ。1969年に、ワルシャワ条約機構軍によるチェコスロヴァキア占領の抗議として、焼身自殺した学生である。青年の命を懸けた行動は、無気力になっていた人々を再び奮い立たせることとなった。今やチェコでは誰もが知っている人物である。本作では、心優しい息子であり、良き友人であり、思慮深く感受性の強い学生であったパラフが、抗議自殺に至るまでが描かれる。日本初公開。
バルト・キングダム The Pagan King
7月19日(金曜日)11時
7月21日(日曜日)14時
監督:アイガルス・グラウバ
2018年/デジタル/110分/ラトビア/日本語字幕付き
13世紀、バルト海沿岸の小国ゼムガレで王位を継承した若者ナメイスが、国民を率いて十字軍と戦う。リアルな戦闘場面が見どころの歴史アクションで、ラトビア国内で大ヒットした。主人公ナメイスは、ラトビアの工芸品として著名な「ナメイス・リング」の起源ともされる。
スーパージャンプ・リターンズ Superchamp Returns
7月19日(金曜日)14時
7月21日(日曜日)11時
監督:フェリックス・コシュ
2018年/デジタル/103分/ルクセンブルク=ベルギー/日本語・英語字幕付き
小国「リュクスブルク公国」を大惨事から救うため、中年クライシス真っただなかの50代お役人が立ち上がる。だが彼は、失われたスーパーパワーだけでなく、ギクシャクしている家族との絆も取り戻さなくてはいけなかった!原作は18万5千部超の売り上げを記録し、ルクセンブルク出版史上絶大な人気を誇るコミック本シリーズ「DeSuperjhem(スーパージャンプ)」(ルシアン・チュガ&ロジェ・ランナー作)日本初公開。
キオスク The Tobacconist
7月20日(土曜日)11時
監督:ニコラウス・ロイトナー
2018年/デジタル/113分/オーストリア=ドイツ/日本語・英語字幕付き
1937年のウィーン。17歳のフランツは新聞やたばこを売る小さな店に見習いとしてやってくる。人柄のいい店主の下で働く日々の中で、フランツは初めて恋に落ちる。戸惑うフランツだが、幸運にも常連客の中に専門家がいた。82歳のジークムント・フロイトだ。しかし、ナチスの台頭がフランツと周囲の人々の人生を大きく翻弄していく。世界的ベストセラー(ローベルト・ゼーターラー著『キオスク』2017年東宣出版刊)の待望の映画化で、2月に逝去した名優ブルーノ・ガンツがフロイト役で出演。日本初公開。
人生はトランペット Life is a Trumpet
7月20日(土曜日)14時
7月24日(水曜日)11時
監督:アントニオ・ヌイチ
2015年/デジタル/92分/クロアチア=スロヴェニア=セルビア=モンテネグロ/日本語字幕付き
フュージョン・バントのトランペット奏者ブラが結婚。しかし、金銭をめぐって彼の一家と妻の一家の間にトラブルが発生する。首都ザグレブを舞台に、結婚式とクリスマス・イブという親戚一同が集まる2つの大きなイベントを通じて、家族の日常を見つめたハートウォーミングなコメディ。日本初公開。
無限のガーデン The Infinte Garden
7月24日(水曜日)14時
7月27日(土曜日)11時
監督:ガリン・ストエフ
2017年/デジタル/90分/ブルガリア/日本語・英語字幕付き
キャリアや恋などすべてが思いどおりに見えるフィリップは、両親の死を引きずり続ける繊細な弟ヴィクトルの面倒を見ている。ヴィクトルの働く花屋の同僚エマに強く惹かれるが、ヴィクトルも彼女に恋をしていた。エマが作る「庭」が作品の重要なモチーフになっている。舞台演出家ガリン・ストエフの初監督作。日本初公開。
いつも心はジャイアント The Giant
7月25日(木曜日)11時
7月28日(日曜日)11時
監督:ヨハネス・ニホーム
2016年/デジタル/90分/スウェーデン=デンマーク/日本語字幕付き
リカルドは頭骨が変形する難病を患い、施設で暮らしている。父はなく、母親も精神を病み、別の施設で過ごしている。リカルドは、辛い日々のなか、自らを巨人化した不思議な世界を空想するようになっていた。そんな人生が、ベタンクという球技に出会い一変する。練習を通じて、たくさんの仲間を得た彼は、北欧選手権に出場することを決意する。優勝できれば、きっと母親に元気を与え、いつか一緒に暮らせると信じて―。
ブラッディ・ミルク Bloody Milk
7月25日(木曜日)14時
7月27日(土曜日)14時
監督:ユベール・シャルエル
2017年/デジタル/90分/フランス/日本語字幕付き
酪農業を営むピエールは30歳。両親から受け継いだ農場と牛たち、獣医の妹と両親と共に暮らしている。ある日ピエールは、牛たちが病に感染していることに気づき、牛たちを助けるために、どんなことでもすると決意する。2017年カンヌ国際映画祭批評家週間で特別上映。主役のスワン・アルローは『女の一生』(2016)などに出演し、現在人気上昇中。
野生のルーマニア Untamed Romania
7月26日(金曜日)11時
監督:トマス・バルトン=ハンフレイス
2018年/デジタル/90分/ルーマニア/日本語字幕付き
都会の喧騒の向こうには素晴らしい野生の世界がある。人の目から離れているこの世界は、優華さ、優美さ、どう猛性と面白みに満ちている。「大ルーマニア」成立100年を記念して製作された本ドキュメンタリーでは、ルーマニアのカルパチア山脈、ドナウ川デルタ、トランシルヴァニア地方の壮大な自然の奥地を旅し、その生物多様性を探求する。日本初公開。
クイーン・オブ・アイルランド The Queen of Ireland
7月26日(金曜日)14時
監督:コナー・ホーガン
2015年/デジタル/86分/アイルランド/日本語字幕付き
アイルランドで知らない人はいない国民的ドラァグクイーン“バンティ・ブリス”の激動の半生を追ったドキュメンタリー。同性愛が犯罪とされていた時代にアイルランドの小さな町で育った少年ローリー・オニールは、日本に渡りドラァグクイーンとしてブレイク。やがてHIV陽性の診断を受けながらも精力的にチャリティや権利運動に取り組み、2015年の同性婚の合法化を問う世界初の国民投票の際にはゲイ・コミュニティの代表としてキャンペーンの先頭に立つ―。
エッシャー 無限の旅 M. C. Escher – Journey to Infinity
7月28日(日曜日)14時
監督:ロビン・ルッツ
2018年/デジタル/80分/オランダ/日本語・英語字幕付き
2018年に生誕120年を迎え、「トロンプ・ルイユ(だまし絵)」で知られる“奇想の版画家”M.C.エッシャーの書簡や日記、講演録に基づき彼の生涯と作品を紹介するドキュメンタリー。インスピレーションを求めてイタリアやスイス、スペインなどを旅するエッシャーを追いかけつつ、彼の2人の息子による証言なども取り入れる。監督はドキュメンタリー作家としてこれまでに数々の賞を受賞している。日本初公開。