尾方蝶嘉 筑前琵琶の世界 ~漆の町家・箱嶋邸に響く音と語り~【国登録有形文化財・箱嶋家住宅】小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の怪談をテーマにした筑前琵琶ライブ開催
開催終了 東エリア小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の怪談をテーマにした筑前琵琶ライブ
筑前琵琶奏者・尾方蝶嘉さんによる演奏会を福岡市東区馬出の国登録有形文化財・箱嶋家住宅にて開催
尾方さんは、13歳より筑前琵琶を嶺青流流祖・嶺旭蝶、青山旭子氏に師事。2018年9月に東京にて開催された日本琵琶楽協会主催・第55回琵琶楽コンクールで2位入賞を果たすなど、日本を代表する琵琶奏者の一人です。
今回は小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の著書「怪談」にも登場する演題「耳なし芳一」「雪女」が筑前琵琶の音色にのせて語られます。
和ろうそくの灯りがともる博多町家に響きわたる、恐ろしさと切なさが交錯する琵琶ものがたり。ぜひご期待ください!
■演奏曲
○耳なし芳一
赤間ケ関の阿弥陀寺。琵琶の名手として名高い盲目の芳一は、ある夜、寺の庭先で鎧を身に纏う男にいざなわれ、いずことも知れぬ御殿へ琵琶を携え出かけて行く。「これから七日の間、高貴なるお方の御前にて琵琶を奏するように」との命に、一心不乱に琵琶をかき鳴らす芳一。毎夜、芳一が出かけて行くことをいぶかしんだ寺の住職は、寺男にその跡をつけさせる。芳一が演奏していたのは、無数の鬼火の飛び交う、平家一門の墓の前であった。
○雪女
武蔵の国の木こり、茂作と巳の吉は吹雪から逃れ粗末な小屋に暖をとる。やがて火も尽き、雪に閉ざされ凍り付く空間・・・夢か幻か、そこに現れたのは白い衣の美しい女。女は男に近づき、氷の息を吹きかけた・・・・